新入部員の皆さん、ようこそ「マーチングの沼」へ!
新入部員の皆さん、まずは入部おめでとうございます!そして、ようこそマーチングバンドの世界へ♪
キラキラした衣装を着て、華麗にフィールドを動き回りながら楽器を演奏する…そんな姿に憧れて入部したものの、いざ練習が始まってみると「え、何言ってるか全然わからないんですけど…」ってなってませんか?(笑)
先輩たちが当たり前のように使う「5m8歩(ごめーとるはっぽ)」「コンテ」「MM」といった謎の呪文。いきなり「はい、そこインターバル狭いよ!62.5意識して!」なんて怒られても、頭の中は「???」でいっぱいですよね。
ぶっちゃけ、最初はみんなそうです。僕も20年以上前、初めての練習で先輩に「リアに下がって!」と言われて、パニックになってとりあえずその場でしゃがみ込んだ黒歴史があります(笑)。
この記事では、20年以上のキャリアを持つ僕が、マーチング初心者が最初にぶつかる「専門用語の壁」と「基礎知識」について、建前なしの本音(ぶっちゃけ)で解説していきます。
教科書的な説明よりも、現場で「どうすれば怒られないか」「どう考えれば楽になるか」に焦点を当てていきますので、肩の力を抜いて読んでくださいね。
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マーチングの聖典「5m8歩」って何?
マーチングバンドにおける「憲法」とも言えるのが、この「5m8歩」というルールです。これを知らずしてフィールドには立てません。でも、いきなり言われても「なんで5メートル?」「なんで8歩?」って思いますよね。
ここでは、この謎の数字の正体と、実際にどうやって身体に叩き込むかを、僕の経験を交えて詳しく解説します。
なぜ「62.5cm」という半端な数字なのか
まず結論から言うと、マーチングの基本となる1歩のサイズは「62.5cm」です。
「えっ、細かすぎない?定規で測りながら歩くの?」って思いますよね?もちろん、練習中に定規を持ち歩くわけじゃありません(笑)。この数字が出てくる理由は、マーチングの練習場所(フロアやフィールド)に引かれている「ポイント」や「ライン」に関係しています。
多くのマーチングの大会で使われるフロア(30m×30mなど)には、5メートル間隔で目印(ポイント)が置かれています。この「5メートル」という距離を、きっちり「8歩」で歩き切るのが基本中の基本なんです。
計算してみましょう。500cm ÷ 8歩 = 62.5cm。ほら、出ました!これが魔法の数字62.5の正体です。
ぶっちゃけ、普段の生活で62.5cmを意識して歩いてる人なんていません。だからこそ、最初はめちゃくちゃ違和感があるはずです。身長が高い人にとっては「チョコチョコ歩き」に感じるし、小柄な人にとっては「大股歩き」になる。この「自分にとっての62.5cm」という感覚を、筋肉に記憶させることが、新入部員の最初のミッションになります。
「リア」と「フロント」の概念を知ろう
5m8歩を理解したら、次に覚えたいのがフィールド上の「住所」の読み方です。
先輩たちが「もっとフロントに出て!」とか「リアに下がって!」と叫んでいるのを聞いたことがありませんか?これは、フィールドの前後の位置関係を示しています。
- フロント(Front): お客さん(観客席)がいる側。つまり「前」。
- リア(Rear)またはバック(Back): お客さんから遠い側。つまり「後ろ」。
そして、左右方向は「サイド(Side)」と呼びますが、マーチングでは「R(ライト)」「L(レフト)」という言葉よりも、中心線(センターライン)から見て右か左か、という言い方をよくします。
ここで重要なのが、「ポイント」の上に立つのか、ポイントとポイントの間に立つのかという感覚です。
例えば、「ポイント上(オン・ザ・ポイント)」なら簡単ですが、「ポイントから2歩フロント」と言われたら、ポイントから125cm(62.5cm × 2)前進した場所に立つ必要があります。これがズレると、全体の隊列(フォーメーション)がガタガタになって、観客席から見ると「あそこ、汚いな」ってバレちゃうんですよ。
正直なところ、1cmのズレなんてバレないでしょ?と思うかもしれませんが、20年やってる僕から言わせてもらうと、バレます。 特に斜めのライン(ダイアゴナル)を作るとき、一人だけ5cmズレていると、そこだけ凹んで見えて目立つんです。怖い世界ですよね(笑)。
20年の経験で語る「歩幅感覚」の掴み方
では、どうすればこの「62.5cm」をマスターできるのか。20年以上の経験則から、最短で感覚を掴むコツを伝授します。
それはズバリ、「足の裏の感覚」ではなく「テンポ」で覚えることです。
多くの初心者は、地面を見ながら「このくらいかな…?」と足元ばかり気にします。でも、本番では下を向いて歩けませんよね?前を向いて、楽器を吹かなきゃいけない。
だから、メトロノームを使って一定のテンポ(例えばBPM=120など)で、5メートルのライン間をひたすら往復するんです。「1・2・3・4・5・6・7・8」とカウントし、8歩目で次のラインを「踏む」のではなく、8歩目でラインに到達し、次の1歩目がラインを越える瞬間の感覚を掴んでください。
僕の経験的には、歩幅が合わない人の9割は「1歩目が小さすぎる」か「ラスト1歩で帳尻を合わせている」のどちらかです。
特にスタートの1歩目!ここで勢いよく62.5cmを出せないと、あとで詰まってチョコチョコ歩きになったり、逆に足りなくて最後だけ大股になったりします。これ、先輩に見つかると「歩幅ごまかすな!」って結構厳しく言われちゃいます(笑)。最初の一歩を勇気を持って踏み出すこと。これが最大のコツですよ♪
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これだけは覚えて!練習で飛び交う「謎のカタカナ用語」
マーチングの練習って、独特なカタカナ用語が飛び交いますよね。これ、知らないと指示が全く入ってこないので、早めに覚えておくと楽になります。
ここでは、特によく使われる、かつ初心者が「?」となりやすい用語をピックアップして解説します。
「コンテ」は宝の地図
練習が始まると「コンテ配るよー!」って言われて、紙の束を渡されませんか?
「コンテ」とは、映画やアニメの「絵コンテ」と同じで、マーチングの動き(フォーメーション)が描かれた設計図のことです。
この紙には、曲の何小節目に、誰が、フィールドのどこにいるべきかが、点(ドット)で描かれています。自分の番号(例えば、トランペットのT1とか)を探して、その座標を読み解く作業を「コンテ読み」と言います。
最初は「ただの点の集まり」にしか見えなくて、自分がどこに行けばいいのか絶望するかもしれません(笑)。でも安心してください。これは「自分の座標(X, Y)を見つけるゲーム」だと思えばいいんです。
「センターラインから右に4歩、フロントラインから後ろに12歩…ここだ!」というように、先ほど解説した「5m8歩」の知識を使って、自分の立ち位置を特定していきます。
ぶっちゃけ、コンテ読みが早い人は練習の進みも早いです。逆にここでもたつくと、全体練習を止めてしまうことになるので、新入部員の皆さんは、もらったコンテに蛍光ペンで自分の動きを書き込んで、予習しておくと先輩から「おっ、こいつデキるな」と思われますよ♪
「MM(エムエム)」って何の略?
練習メニューに「今日は2時間MMやります」って書いてあって、「えっ、チョコ?」って思った人、正直に手を挙げてください(笑)。
MMとは、Marching and Maneuvering(マーチング・アンド・マニューバリング)の略です。直訳すると「行進と機動演習」みたいな堅苦しい意味ですが、要するに「歩き方の基礎練習」のことです。
楽器を持たずに、ひたすら歩く、回る(ターン)、横歩き(スライド)をする。この地味〜な練習がMMです。
正直に言います。MMは一番しんどくて、一番つまらない練習だと感じるかもしれません。 楽器吹きたいのに、なんで何時間も体育館を歩き回らなきゃいけないんだ…って僕も新人の頃は思ってました。
でも、20年続けてわかったのは、「MMが汚いバンドは、演奏も下手に見える」という残酷な事実です。逆に、歩き方が揃っているだけで、演奏が2割増しで上手く聞こえる魔法もあります。
MMは、身体の軸を作ったり、チーム全員の呼吸を合わせたりするための重要な時間。ここをサボると、楽器を持った瞬間にボロが出ます。「しんどいけど、これがカッコいいショーに繋がるんだ」と信じて、太ももの筋肉痛と戦ってください(笑)。
「ハット」「シェコ」「プルーム」…衣装の話
最後に、衣装周りの用語も少し触れておきましょう。
- シェコ(シャコー帽): マーチング特有の、筒状でツバがついた帽子。
- プルーム: シェコの上に刺す、フサフサした羽飾り。
- ガントレット: 手首につける防具のような飾り。
これら、めちゃくちゃカッコいいんですが、取り扱いには命を懸けてください。
なぜなら…めちゃくちゃ高いからです!(笑)
特にプルーム(羽)は繊細で、雨に濡らしたり、乱暴に扱って折ったりすると、顧問の先生や衣装係の先輩の顔色がサッと変わります。本当に怖いです。
「ハット(帽子)は地べたに置かない」「プルームは専用のケースにすぐしまう」。これを徹底するだけで、無用なトラブルを避けられます。備品を大切にする心も、マーチング部員としての大事なスキルの一つですよ。
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楽器を吹きながら歩く…その「無理ゲー」を攻略するコツ
5m8歩も覚えた、用語も覚えた。じゃあ楽器を持って歩いてみよう!…となった瞬間、多くの人が絶望します。
「歩くと楽器が揺れて、歯に当たって痛い!」
「息が切れて音が震える!」
そう、マーチングは「スポーツ」と「芸術」を同時に行う、ある意味「無理ゲー」なんです(笑)。でも、人間ってすごいもので、練習すればできるようになるんです。ここでは、その攻略法をお伝えします。
上半身と下半身は「別居」させよう
歩きながら安定した音を出すための最大のコツは、「上半身と下半身を切り離す」ことです。
イメージしてください。あなたの腰から下は「戦車」や「車」のサスペンションです。どんな悪路(激しい動き)でも、衝撃を吸収してくれます。そして、腰から上は、その車に乗っている「貴族」です。優雅に、微動だにせず楽器を構えます。
専門的には「アッパーボディ(上半身)の固定」なんて言いますが、要は歩く振動を楽器に伝えないようにする技術です。
僕がよく後輩にアドバイスするのは、「なみなみと水が入ったコップを両手で持って、こぼさないように早歩きしてみて」というイメージです。そうすると、自然と膝が柔らかくなり、すり足気味になり、上半身の力が抜けますよね?その感覚が正解です!
ドスドス歩くと、その衝撃が全部マウスピースに伝わって、唇を攻撃してきます。膝と足首を柔らかく使って、忍者のように歩く。これが「痛くないマーチング」の秘訣です。
ベルの向き(ベルアップ・ベルダウン)
マーチングの美しさは「統一感」にあります。特に管楽器の場合、楽器の角度(ベルの向き)が揃っていないと、致命的にカッコ悪いです。
「ベルアップ!」と言われたら、全員が同じ角度(例えば水平より10度上など)にバシッと楽器を構える。この時、一人だけ下がっていると、先輩から「ベル下がってるよ!」「気合い足りないんじゃない?」と激が飛びます。
正直、練習の後半になると腕がパンパンになって、楽器が鉛のように重くなりますよね。わかります、めちゃくちゃわかります(笑)。
でも、そこを歯を食いしばってキープするのがマーチング・スピリット!…と言いたいところですが、無理をして腰を痛めては元も子もありません。
コツは、腕の力だけで持とうとしないこと。 背筋を使って、肩甲骨で支えるイメージを持つと、少し楽になります。そして、目線です。目線が下がると、自然と楽器も下がります。常に遠くの観客席の最上段を見るつもりで、目線を高く保ちましょう。そうすれば、自然とベルも高い位置をキープできますよ♪
20年選手からのアドバイス:最初は「できない」を認める勇気
最後に、これから厳しい練習に挑む皆さんへ、僕から一番伝えたいアドバイスです。
「最初から全部やろうとしなくていい」
足も動かして、場所も確認して、楽譜も読んで、音程も合わせて、周りとも揃えて…なんて、聖徳太子でも無理です(笑)。
初心者のうちは、マルチタスクができなくて当たり前。うまくいかない時は、勇気を持って分解練習をしましょう。
- 「今は足の動きだけ完璧にする」
- 「今は立ち止まって、演奏だけ完璧にする」
こうやって一つ一つクリアしていけば、ある日突然、脳内で回路が繋がって「あ、全部同時にできる!」という瞬間が訪れます。
僕の経験的にも、焦って全部やろうとして変な癖がつくより、急がば回れで一つずつ積み上げた子の方が、最終的にはめちゃくちゃ上手くなります。
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まとめ:焦らず一歩ずつ(62.5cmずつ)進もう!
今回は、新入部員が最初に戸惑う「5m8歩」や専門用語、そして練習のコツについて、ぶっちゃけトーク全開で解説しました。
- 1歩は62.5cm。 5メートルを8歩で歩く感覚を叩き込む。
- コンテは宝の地図。 自分の座標を見つけるゲームとして楽しむ。
- MMは地味だけど最強の基礎。 ここをサボると後で泣く。
- 上半身と下半身は別居。 忍者のように歩いて音を揺らさない。
最初は先輩たちが話している言葉が宇宙語に聞こえるかもしれません。練習がしんどくて、「なんでこんなことやってるんだろう」と思う日もあるでしょう。
でも、大丈夫。3ヶ月もすれば、あなたも立派に宇宙語を使いこなしています(笑)。
そして、仲間と動きがバシッと揃った瞬間の快感や、本番で浴びる歓声の凄さは、マーチングをやった人にしか味わえない最高の宝物です。
わからないことがあったら、怖がらずに先輩に聞いてみてください。みんな、かつては同じ道を通ってきた初心者だったんですから。
あなたのマーチングライフが、最高に充実したものになることを応援しています!まずは最初の一歩、62.5cmをしっかり踏み出していきましょう♪
