はじめに:技術よりも「返事」?マーチングの現場で一番大切なこと
こんにちは!マーチングバンドの世界にどっぷり浸かって早20年、酸いも甘いも噛み分けてきた「先輩」ブロガーです。
春になり、あるいは新しいシーズンが始まり、マーチングバンドの扉を叩いた皆さん、練習は楽しいですか?それとも、先輩たちの厳しい視線や、覚えきれない動きに心が折れそうになっていますか?(笑)
ぶっちゃけ言いますね。
新人の皆さんが最初にぶつかる壁は、楽器の演奏技術でも、複雑なステップ(歩き方)でもありません。それは「現場での居方(いかた)」なんです。
僕の20年以上の経験から断言しますが、技術が未熟でも先輩や指導者から可愛がられ、どんどん上手くなる新人には共通点があります。逆に、どれだけ楽器が上手くても、なぜか評価されない子もいます。
その差はズバリ、「ハイ!」という返事ひとつと、練習に向かう「態度」にあるんです。
「えっ、そんな精神論?」と思いましたよね?
でもこれ、精神論じゃなくて、集団行動の極致であるマーチングを安全かつ効率的に進めるための「超・合理的」なシステムなんですよ。
今日は、技術以前に知っておくべき「愛される新人になるための心得」を、建前抜きで本音トークしていきます。これを読めば、明日からの練習が少し怖くなくなるはずです♪
広告
【心得その1】たかが返事、されど返事。「ハイ!」には3つの意味がある
マーチングの練習中、指導者やドラムメジャー(指揮者)の指示に対して「ハイ!」と返事をしますよね。強豪校の動画なんかを見ると、ビリビリ空気が震えるような返事をしています。
あれ、ただの体育会系のノリだと思っていませんか?
正直、僕も初心者の頃は「うるさいなぁ、わかってるよ」と思っていました(笑)。でも、実はあの短い「ハイ!」には、マーチングを成立させるための重要な3つの機能が隠されているんです。
1. 「聞こえています」という通信確認
まず一番単純かつ重要なのがこれです。
マーチングの練習場所って、体育館やグラウンドですよね。音が反響したり、風で声が流されたり、あるいは周りでパーカッション(打楽器)が叩いていたりして、指示が通りにくい環境なんです。
指導者が「次のセット(動きの区切り)、5m8歩(5メートルを8歩で歩く歩幅)で動いて!」と叫んだとします。
この時、シーン…としていたら、指導者はどう思うでしょう?
「え、聞こえてる? マイク入ってない? それとも無視?」と不安になりますよね。
そこで全員が間髪入れずに「ハイ!」と返すことで、「通信良好!あなたの指示は全員に届きました!」という合図になるんです。
返事がないと、指導者は確認のためにわざわざ練習を止めないといけません。これ、時間の無駄ですよね?
「返事は練習効率を上げるためのツール」なんです。
2. 安全確保のための「スイッチ」
身も蓋もないことを言いますが、マーチングは危険と隣り合わせです。
重たい楽器を持って、後ろ向き(リアマーチ)で高速移動したり、ガード(旗)がビュンビュン飛び交う中をすり抜けたりします。一歩間違えれば、衝突して楽器が大破したり、大怪我をしたりする世界です。
そんな現場で、ぼーっとしている子がいたらどうですか?怖くて一緒に歩けませんよね。
大きな声で「ハイ!」と言うことは、脳に血液を送り、アドレナリンを出して「私は今、集中しています!周りが見えています!」と周囲に宣言することと同じです。
僕の経験上、返事が小さい子は、コンテ(動きの設計図)の読み間違いによる衝突事故を起こす確率が高いです。
自分の身を守るためにも、スイッチを入れる「ハイ!」が必要なんですよ。
3. 指導者を「その気」にさせる魔法
ここだけの話、指導者や先輩も人間です(笑)。
反応が良い相手には「もっと教えてあげたい」「こいつなら出来るかも」と思うものです。
逆に、何か言っても「…はい(ボソッ)」みたいな反応だと、「伝わってるのかな…? まあいいか」と、指導の熱量が下がってしまいます。
技術がない新人こそ、返事でカバーするんです。
「技術はまだ追いついていませんが、やる気と吸収する準備は満タンです!」
というメッセージを返事に乗せる。そうすると、先輩たちは「よし、面倒見てやるか!」となるわけです。
愛される新人は、この「先輩をその気にさせる術」を無意識に使っていますよ♪
広告
【心得その2】強豪校から盗め!「準備とルーティン」が信頼を作る
「マーチング初心者の態度」として、もう一つ大切なのが「準備」です。
よく「強豪校は靴の並べ方から違う」なんて言われますが、あれは都市伝説じゃなくて本当の話です。
なぜなら、マーチングは「揃える(Align)」ことの美学だからです。
「5分前行動」は遅刻と同じ?15分前の美学
練習開始時間が9時だとします。
9時に練習場所に到着して「おはようございまーす」と言っているようでは、正直、マーチングの世界では「遅刻」扱いです(笑)。
マーチングには準備がたくさんあります。
- 楽器の組み立てとチューニング
- ポイント(位置を示す目印)打ち
- ストレッチと柔軟体操
- コンテ(動きの紙)の確認
これらをすべて終えて、「9時00分には最初の音が出せる、あるいは一歩目を踏み出せる状態」にしておくのが、デキる新人のルーティンです。
僕が見てきた中で、伸びる子は必ず練習開始の15分〜20分前には現場に入り、自分の楽器をピカピカに磨いたり、今日の練習箇所のイメトレをしたりしています。
この「余裕」が、練習中の焦りを消し、冷静な判断=良いパフォーマンスに繋がるんです。
楽器の扱いは自分自身の扱い
ズバリ言いますが、楽器を雑に扱う人は、マーチングも雑です。
楽器を地面にドンと置いたり、ケースの上を跨いだりしていませんか?
マーチングは「見られる」競技です。観客は、演奏だけでなく、待機中の姿勢や楽器の持ち方まで見ています。
楽器を大切に扱う所作は、そのまま「美しい演技」に直結します。
先輩たちは、新人が楽器をどう扱っているかをよーく見ていますよ。
「あの子、楽器の扱いが丁寧だな」と思われれば、それは「この子は信頼できる」という評価に変わります。
もし楽器をぶつけて凹ませてしまったら、正直にすぐに報告してくださいね。
隠すのが一番ダメです。「愛される新人」は、ミスを隠さず、道具を愛する人です。
「整理整頓」がフォーメーションの基礎
カバンの中身がぐちゃぐちゃ、脱いだ靴が散乱している…。
プライベートなら自由ですが、マーチングの現場ではNGです。
なぜなら、マーチングは「空間把握能力」が命だからです。
自分の持ち物をきれいに並べられない人が、フィールド上で数センチ単位の隊列(フォーメーション)を綺麗に組めるわけがないんです。
厳しいことを言うようですが、これは僕の実体験です。
荷物が汚いセクション(パート)は、ライン(列)も汚いことが多いです(笑)。
まずは自分の足元の靴を揃える。水筒を置く位置を揃える。
この「揃える意識」の積み重ねが、本番の美しい隊列を生み出します。
新人のうちからこの習慣をつけておけば、技術の習得スピードも格段に上がりますよ!
広告
【心得その3】ミスをした時こそチャンス!「すみません」より「ありがとう」
最後に、練習中のマインドセットについてお話しします。
初心者のうちは、絶対にミスをします。左右を間違えたり、カウントを数え間違えて飛び出したり。
それは当たり前です。誰も責めません。
問題は、ミスをした後の態度です。
フリーズ厳禁!「Show Must Go On」の精神
練習中にミスをした時、「ああっ!」と言って立ち止まったり、苦笑いをして動きを止めたりしていませんか?
これ、一番やっちゃいけないやつです。
本番でミスをしても、曲は止まりません。動きも止まりません。
練習の時から「何があっても止まらない(リカバリーする)」癖をつけておく必要があります。
間違えても、素知らぬ顔で列に戻る。
これはズルさではなく、マーチングにおける重要な技術です。
先輩たちは、間違えたことよりも「間違えた後にどう立て直したか」を見ています。
ミスって立ち尽くして周りに迷惑をかけるより、必死にリカバリーして列に戻ってくる新人の方が、100倍頼もしいですよ!
「わかりません」と言える勇気を持つ
先輩の説明を聞いていて、専門用語(MM、8to5、ボックスなど)がわからなかった時、知ったかぶりをして頷いていませんか?
ぶっちゃけ、これが一番危険です。
わかっていないのに動くと、先ほども言ったように衝突事故に繋がります。
わからないことは恥ずかしいことではありません。
「すみません、今の動きが理解できなかったので、もう一度教えてください!」
と、練習の合間に聞きに行きましょう。
先輩としては、後で「やっぱりわかりませんでした」と言われるより、その場で聞いてくれた方がずっと助かります。
「こいつは正直で熱心だな」と評価も上がります。
ただし、何度も同じことを聞くのはNGなので、一度聞いたら必ずメモを取る! これも鉄則です。
アドバイスには食い気味で感謝を!
注意されたり、直されたりした時、シュンとして「…すみません」と謝っていませんか?
日本人の美徳かもしれませんが、マーチングでは少し違います。
アドバイスをもらったら、「ありがとうございます!」と明るく返しましょう。
「すみません」は謝罪ですが、「ありがとうございます」は感謝と前向きな意思表示です。
「教えてくれてありがとう!次は直します!」というポジティブなエネルギーを出してください。
教えている側も、謝られるより感謝された方が気持ちいいですよね?
「愛される新人」は、ネガティブな空気を引きずりません。
注意されたことを「成長の糧」と捉えて、笑顔で「ハイ!ありがとうございます!」と言える強さを持ってください♪
広告
まとめ:技術は後からついてくる。「心」を整えて最高のショーを!
いかがでしたか?
少し耳の痛い話もあったかもしれませんが、これらはすべて、僕が20年間マーチングの世界で見てきた「真実」です。
最後にポイントをまとめます。
- 「ハイ!」の返事は最大の武器。 安全確認とやる気のアピールになる。
- 準備と整理整頓は演奏の一部。 15分前行動と靴を揃える意識を持つ。
- ミスを恐れず、止まらない。 「すみません」より「ありがとうございます」で返す。
新人の皆さんが、今の時点で楽器が上手く吹けないことや、歩き方がぎこちないことは、何の問題もありません。
先輩たちが一番見ているのは、「一緒に良いショーを作ろうとしているか?」という姿勢です。
技術は練習すれば必ず身につきます。
でも、素直な心や前向きな態度は、意識しないとなかなか変えられません。
今日お話ししたことを少しでも意識して練習に参加すれば、きっと先輩たちから「おっ、今年の新人は気合が入ってるな!」と一目置かれるはずです。
そして気づいた頃には、技術も飛躍的に向上していることでしょう。
マーチングは本当に素晴らしい世界です。
辛い練習の先にある、あのフロアで浴びる拍手と歓声は、何物にも代えがたい宝物になります。
さあ、明日も元気に、大きな声で「ハイ!」と言って、練習を楽しんでくださいね!
応援しています♪
