はじめに:口の中の「鉄の味」は青春の味…なんて言ってられない!
マーチングバンドを愛する皆さん、こんにちは!
20年以上、この暑苦しくも最高に美しい世界にどっぷり浸かっている、自称「頼れる先輩」ブロガーです♪
さて、今日はちょっと痛々しい、でも避けては通れないテーマについて語ります。
「ホーンズアップ(Horns Up)の瞬間に、勢い余ってマウスピースを唇にぶつけて流血する問題」です。
これ、初心者の頃に誰もが一度は経験しますよね?(笑)
練習中に口の中に広がる鉄の味(血の味)…。「あ、やっちまった」と思っても、コンテ(動きの指示図)は進んでいくから止まれない。痛みをこらえて吹き続けるあの辛さ。
ぶっちゃけ言います。その怪我、根性論じゃ治りません!そして、下手すると一生の癖になります。
僕も現役時代、何度も唇を切って、翌日の練習でマウスピースが当たるたびに激痛が走る…という地獄を見ました。
でも、ベテランになった今ならわかります。あれは「不注意」ではなく、「身体の使い方のエラー」だったんです。
今回は、20年の経験から導き出した「マウスピースで口を切らないための、衝撃を逃がす極意」を、あの頃の自分に言い聞かせるつもりで、ガッツリ解説していきますね!
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ホーンズアップは「打撃」じゃない!衝撃が生まれる本当の理由
まず結論から言います。
マウスピースをぶつけてしまう最大の原因は、「速く上げる」ことと「強く止める」ことを混同しているからです。
マーチングの動作、特に「ホーンズアップ(楽器を構える動作)」は、キレ(Snap)が命ですよね?
ドラムメジャーの指揮に合わせて、バシッ!と全員の楽器が上がる瞬間は鳥肌モノです。
でも、ここを勘違いしちゃうんです。
「キレを出さなきゃ!」と焦るあまり、楽器を顔に向かって全力で「発射」してしまっている子が多すぎます。
「スナップ(Snap)」の正体は、加速と減速のコントロール
正直、指導現場でも「もっと速く!」「音を立てて上げろ!」なんて怒号が飛び交うことがありますが、これを真に受けて筋肉任せに上げると大怪我します。
物理の話を少しだけしますね。
楽器(特にブラス)って、数キログラムの金属の塊じゃないですか。
これを顔に向かって高速移動させれば、慣性の法則で「止まろうとしても止まらない」状態になります。
結果、ブレーキが間に合わず、唇という柔らかい組織に金属が激突するわけです。
上手なプレイヤーのホーンズアップは、実は「到達する直前」にブレーキがかかっています。
外から見ると一瞬の出来事なので「バシッ!」と止まっているように見えますが、スローで見ると、唇に触れる最後の数ミリは、実は優しくランディング(着地)しているんですよ。
これを意識せずに、ゴール(唇)に向かってアクセル全開で突っ込めば、そりゃあクラッシュしますよね?(笑)
腕の力ではなく「背中」で上げていない証拠
もう一つの原因は、腕の力だけで楽器を振り回していることです。
特にトランペットやメロフォンなどのハイブラス(高音楽器)初心者に多いんですが、脇が開いていたり、肩が上がっていたりすると、楽器の軌道が安定しません。
軌道が安定しないということは、毎回「どこにマウスピースが来るか博打状態」だということです。
20年の経験則で言うと、「口を切る子」は十中八九、肩が上がっています。
肩が上がると首がすくみ、楽器との距離感が掴めなくなります。
その状態で「ハイッ、アップ!」と号令がかかれば、制御不能のハンマーを顔に振り下ろすようなものです。
身も蓋もないですが、姿勢が悪いと怪我をする。これはマーチングの真理ですね。
「メンタル」が筋肉を硬直させている
意外と見落としがちなのがメンタルです。
「遅れたら怒られる」「周りと合わせなきゃ」というプレッシャーで、身体がガチガチに緊張していませんか?
筋肉が緊張すると、細かいコントロールが効かなくなります。
いわゆる「力み(りきみ)」ですね。
力んだ状態で急動作を行えば、自分のパワーを制御できずに自爆します。
「リラックスして!」と言われても難しいのは分かります。
でも、「唇を守るために、あえて0.01秒遅れてもいいから丁寧に上げる」くらいの図太さを持つことが、結果的に怪我を防ぎ、綺麗なフォームに繋がるんです♪
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「あの頃の私」へ贈る!衝撃をゼロにする具体的テクニック
では、具体的にどうすればいいのか。
精神論ではなく、明日から使える実践的なテクニックを3つ伝授します。
これを意識するだけで、練習後の唇の腫れが劇的に減りますよ!
1. 「唇の手前1センチ」をゴールに設定する
これ、僕が初心者に教える時の鉄板ネタなんですが、「マウスピースを唇に当てようと思わないで」と伝えています。
「え? 当てないと吹けないじゃん」と思いますよね?(笑)
違うんです。イメージの問題です。
「唇の表面から1センチ手前の空間」をホーンズアップの終点(ゴール)だと設定してください。
そこまで楽器を素早く運び、最後の1センチは「吸い寄せられるように」密着させるイメージです。
実際には一瞬の動作なので、外から見れば止まっているように見えません。
でも、脳内で「ゴールを手前」に設定するだけで、身体は勝手にその手前で減速を始めます。
これぞ人体の不思議!
ズバリ言いますが、これを意識するだけで「ガツン!」という衝撃音は消えます。
あなたの唇はサンドバッグじゃありません。高級な桃だと思って扱ってくださいね♪
2. 脇を締めて「軌道のレール」を作る
先ほど「軌道が安定しないと博打になる」と言いました。
これを防ぐには、楽器が通る「レール」を身体の構造で作ってあげる必要があります。
具体的には、「脇を適度に締める」こと。
完全に閉じる必要はありませんが、脇がガバガバだと腕が左右にブレます。
マーチングでよく言う「5m8歩(5メートルを8歩で歩く歩幅の基準)」と同じで、身体の動きにも「基準」が必要です。
「ここを通れば、必ずここにマウスピースが来る」というルートを、筋肉に覚え込ませるんです。
練習方法としては、鏡の前でゆっくりとホーンズアップを繰り返すのが一番。
目をつぶって上げても、ミリ単位で同じ位置にマウスピースが来るまで、ひたすら「レール」を確認してください。
地味ですが、これが一番効きます。
3. 小指と薬指でブレーキをかける
これはちょっと上級者向け、というか裏技的なテクニックです。
楽器を持つ手(多くの場合は左手、バリトンなどは両手)の、「小指と薬指」の握り込みを意識してください。
ホーンズアップの始動は、腕全体や背筋で「持ち上げ」ますが、
停止する瞬間に、グリップしている手の小指と薬指を「キュッ」と握り込むんです。
人間の手の構造上、小指側を締めると脇が締まり、動作にブレーキがかかりやすくなります。
車で言うところの「ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)」みたいなものですね。
「上げる」エネルギーと、指先の「止める」エネルギーを相殺させる。
これができるようになると、どんなに速いテンポでも、ピタッと静止画のように止まれるようになります。
もちろん、唇への衝撃はゼロです♪
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それでも怪我してしまったら…?先輩おすすめのケアと対策グッズ
いくら気をつけていても、疲れが溜まっていたり、コンテの動きが激しかったりすると、つい「ガツン」とやってしまうことはあります。
そんな時、そのまま放置して練習を続けると、傷口が広がって演奏どころじゃなくなりますよね。
ここでは、僕が20年間で「これは使える!」と確信した、トラブル回避&ケアのためのアイテムを紹介します。
バッグに忍ばせておくだけで、安心感が違いますよ!
唇の荒れはマーチング民の敵!「修復力」重視のリップケア
口を切ってしまった、あるいはぶつけすぎて腫れてしまった時。
普通の保湿用リップクリームを塗っていませんか?
正直、それだと追いつきません。
マーチングの過酷な練習には、「治療」を目的とした医薬品・医薬部外品のリップが必要です。
僕が愛用しているのは、ひび割れやただれを治す成分が入っているタイプ。
夜寝る前にたっぷりと塗ってパックすると、翌朝の回復力が全然違います。
「痛くて吹けない…」と見学する時間を減らすためにも、これだけは投資してください!
練習の合間にサッと塗るだけでも、マウスピースの滑りが良くなって摩擦ダメージを減らせますよ♪
これを使うと、あのヒリヒリした痛みから解放されて、翌日の練習も怖くなくなりますよ♪
「自分のフォーム」を客観視するための鏡
先ほど「鏡の前で練習」と言いましたが、練習場に大きな鏡がないことってありますよね?
窓ガラスに映る自分を見ても、細部までは分かりません。
そんな時は、譜面台に置けるサイズの鏡や、スマホスタンドを活用して自撮りチェックをするのが鉄則です。
「自分が思っている動き」と「実際の動き」は、驚くほどズレています。
そのズレが怪我の原因です。
特にスマホ用の三脚やホルダーは必須アイテム。
自分のホーンズアップをスローモーション撮影して確認してみてください。
「うわっ、私こんなに顎が上がってるの!?」と衝撃を受けるはずです(笑)
自分のクセを目で確認できれば、修正は早いです。無駄な怪我をする前に、文明の利器を使いましょう!
これを使えば、コーチに怒られる前に自分でフォームを直せるようになりますよ♪
握力を鍛えて楽器をコントロール下に置く
最後に、意外と盲点なのが「握力」です。
特にユーフォニアムやバリトン、マーチングホルンなど、重量級の楽器を担当している方。
楽器の重さに負けて、手がプルプルしていませんか?
握力が足りないと、楽器を止める際のブレーキが効かず、そのまま顔に激突します。
ムキムキになる必要はありませんが、「楽器を自在に操れるだけの基礎筋力」は必須です。
ハンドグリップなどで指先の力を養うだけで、楽器が驚くほど軽く感じるようになり、ホーンズアップの安定感が爆上がりします。
地味なトレーニングですが、唇を守るためだと思って、テレビを見ながらニギニギしてください(笑)
これを使えば、重い楽器に振り回されず、ビシッと止まるカッコいい構えが手に入りますよ♪
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まとめ:唇は楽器の一部。大切に扱うのも「技術」のうち!
いかがでしたでしょうか?
今回は、マーチング初心者が陥りがちな「ホーンズアップでのマウスピース激突問題」について、本音全開で解説しました。
最後に要点をまとめますね。
- ホーンズアップは「打撃」じゃない!加速と減速のコントロールが命。
- 「唇の1センチ手前」をゴールに設定するだけで、衝撃は激減する。
- 脇を締め、軌道のレールを作ることで「博打」のような構えを卒業する。
- 怪我をしたら根性で耐えず、専用のケア用品で即座に治す。
「痛みに耐えてこそ一人前」なんて、昭和のスポ根アニメみたいな考えは捨てましょう!(笑)
唇を怪我すれば、アンブシュア(口の形)が崩れ、音色が悪くなり、結果的にバンド全体のサウンドに影響します。
自分の身体を守ることは、チームへの貢献でもあるんです。
20年やってきた僕だから言えますが、上手い人ほど、身体の使い方が丁寧で、無駄な怪我をしません。
ぜひ、今日から「ソフトランディング」なホーンズアップを意識して、安全で楽しいマーチングライフを送ってくださいね!
次の練習では、口の中が血の味じゃなくて、達成感で満たされますように♪
それでは、また次の記事でお会いしましょう!Keep Marching!
