結論:未経験でも全国は行ける。むしろ「変な癖」がない分、有利なことさえある!
こんにちは!マーチングバンド歴20年超、プレイヤーから指導・運営まで一通り経験してきた「マーチングおじさん」こと、ブログ管理人の僕です。
新入生歓迎の季節や、一般バンドの募集要項を見て、こう思ったことはありませんか?
「『初心者歓迎!』って書いてあるけど、これ絶対ウソでしょ? 全国大会行くようなチームが、楽譜も読めない素人を入れるわけないじゃん…」
その気持ち、痛いほどわかります(笑)。
キラキラした衣装を着て、一糸乱れぬ動きで演奏する集団。あの中に、楽器を持ったこともない自分が混ざるなんて想像できませんよね?
ですが、20年以上この世界にどっぷり浸かってきた僕の経験から、ズバリ結論を言います。
「金管楽器未経験でも、全国大会のフロアに立つことは十分に可能です。むしろ、座奏(吹奏楽)経験者より伸びが早いことだってあります!」
これは気休めでもなんでもなく、マーチングという競技の「特殊性」によるものなんです。
なぜ未経験者が歓迎されるのか、そしてどうやって全国レベルまで引き上げられるのか。業界の裏事情も含めて、ぶっちゃけて解説していきますね♪
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【理由1】マーチングは「音楽5割・動き5割」。運動神経と「素直な体」が最強の武器になる
まず、ここを勘違いしている人が多いんですが、マーチングは「演奏会」であると同時に「スポーツ」なんです。
座って演奏する吹奏楽と違って、マーチングは動き回りますよね?
実は、この「動き(ビジュアル)」の要素が、未経験者にとって最大のチャンスなんです。
楽器が上手くても「歩けない」と試合に出られない
正直に言いますね。
いくら楽器がプロ並みに上手くても、リズムに合わせて正しく歩けなければ、マーチングのフィールドでは「戦力外」です。
マーチングには「MM(マーチング・マニューバリング)」という歩き方の基礎があります。
テンポに合わせて足を出し、上半身をブラさずに移動する技術なんですが、これが意外と難しい!
ここで面白い現象が起きます。
吹奏楽部出身で楽器がバリバリ吹ける子が、運動が苦手でこの「MM」に大苦戦する一方で、楽器未経験のスポーツ少年・少女が、あっという間に美しい歩き方をマスターしてしまうことが多々あるんです。
僕も何度も見てきましたが、体幹がしっかりしている未経験者は、楽器の構え(ホールド)も安定します。
結果として、音がブレずに飛びやすくなるんです。「音色はまだ荒削りだけど、動きとポーズが完璧だから合格!」というケースは、強豪チームのオーディションでも珍しくありません。
「座って吹く癖」がないのは大きなアドバンテージ
これ、意外と知られていないんですが、座奏(コンサートバンド)の経験が長いと、マーチングにおいては「邪魔な癖」になることがあるんです。
- 座って吹くときのように、体を揺らして音楽表現をしてしまう(マーチングではNG!)
- 歩きながら吹くことに抵抗感があり、無意識に足が止まる
- 譜面台がないと不安になる
経験者は、まずこの「座奏の常識」を捨てるところからスタートしなければなりません。
その点、未経験のあなたは真っ白なキャンバスです♪
最初から「楽器は歩きながら吹くもの」「体は揺らさない」と教え込まれるので、変な抵抗感なくスポンジのように吸収できるんですよ。
20年やってて思いますが、「変な癖がついた経験者」より「素直な未経験者」の方が、指導者としては育てやすいというのが本音です(笑)。
金管楽器は「体力」でカバーできる部分が大きい
今回、タイトルに「金管楽器」と入れましたが、これには理由があります。
木管楽器(フルートやクラリネット)は指使いが細かく、未経験から短期間で追いつくのは正直かなり大変です。
でも、トランペットやユーフォニアム、チューバなどの金管楽器は、指使い(運指)自体は3本のピストンを押す組み合わせだけなので、比較的覚えやすいんです。
その代わり、音を出すために必要なのは「唇の筋肉」と「息の圧力(腹筋・背筋)」です。
つまり、筋トレに近い要素が強い!
毎日コツコツとロングトーン(長く音を伸ばす練習)をして、走り込みで体力をつければ、半年もあればそこそこ鳴るようになります。
「音楽的センス」よりも「フィジカルな努力」でカバーできる割合が高いのが金管楽器。
だからこそ、未経験からでもガッツがあれば全国レベルに追いつけるんですよ♪
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【理由2】強豪校・強豪チームほど「育成システム」がマニュアル化されている
「初心者が入っても、誰も教えてくれないんじゃ…」
そんな不安もあると思います。でも、逆なんです。
弱小チームより、全国常連の強豪チームの方が、初心者を育てるシステムが整っています。
先輩たちは「あなたを上手くさせないと自分たちが困る」
身も蓋もないことを言いますね(笑)。
マーチングは団体競技です。一人でも列が乱れたり、動きを間違えたりすると、チーム全体の減点に直結します。
コンテ(動きの設計図)において、一人ひとりは「点」として扱われます。
もしあなたが動きを覚えられず、本番で穴を空けるようなことになれば、そのチームの「絵(フォーメーション)」は崩壊します。
だからこそ、先輩やパートリーダーは必死です。
「なんとしてでも、こいつを本番までに仕上げないと、俺たちが全国に行けない!」
という危機感を持っているので、手取り足取り、時には厳しく、時には優しく、徹底的に教えてくれます。
放置されることはまずありません。放置=チームの死を意味するからです。
この「強制的に引き上げられる環境」こそが、未経験者が短期間で成長できる最大の理由です。
「5m8歩」という共通言語がある
マーチングには世界共通の定規があります。
それが「5メートルを8歩で歩く(5m8歩)」という基本歩幅です(1歩あたり62.5cm)。
音楽的な表現(歌い方など)は感覚的な説明になりがちで、初心者には難しいこともあります。
でも、マーチングの動きは「ここは5m8歩で4歩進んで、右に90度ターン!」といった具合に、すべて数値化・マニュアル化されています。
センスではなく「算数と体育」の世界なので、言われた通りに体を動かす訓練さえすれば、誰でも正解にたどり着けるんです。
僕のいたチームでも、楽譜は全く読めないけど、コンテ(動きの指示書)を読むのは天才的に早い新人がいましたよ♪
独自の「新人育成プログラム」が存在する
歴史あるチームには、代々受け継がれてきた「初心者用練習メニュー」が存在します。
- マウスピースだけで音を出す練習(バズィング)
- 楽器を持たずに歩く練習
- 楽器を持って静止する筋トレ
これらが段階的に組まれていて、クリアしないと次へ進めないゲームのような仕組みになっていることが多いです。
いきなり「曲を吹け!」なんて無茶振りはされません(たぶん…笑)。
20年の経験上、このシステムに乗っかって、言われたことを愚直にこなした子は、夏頃には「え? 本当に今年始めたの?」というレベルまで仕上がっています。
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【理由3】ぶっちゃけ「吹いてない瞬間」があっても、そこにいるだけで価値がある
これは本当に「ぶっちゃけ話」なので、あまり大きな声では言えませんが…(笑)。
全国大会に出ているチームの全員が、全曲を完璧に吹いているわけではありません。
「ギミック」としての役割で貢献できる
マーチングのショーには、演奏以外にも重要な要素がたくさんあります。
- プロップ(大道具)の操作: 巨大な壁や布を動かして、場面転換をする役割。
- ダンス・演技: 楽器を置いて踊ったり、ストーリーを表現する演技をするパート。
- ビジュアル要員: 難しいパッセージ(速いフレーズ)の時は、あえて吹くマネ(エアー)をして、動きの美しさに全振りする。
「え、吹かなくていいの?」と思いましたか?
もちろん吹けるに越したことはありませんが、初心者のうちは「無理して吹いて汚い音を出すより、吹かずに美しい隊列を維持する方がチームへの貢献度が高い」という判断がされることがあります。
これをネガティブに捉えないでください。
「今は動きで貢献する。来年は音でも貢献する」というステップアップの期間だと考えればいいんです。
全国大会のフロアに立ち、その空気を吸うこと自体が、あなたを劇的に成長させます。
初心者に優しい「低音パート」の重要性
金管楽器の中でも、特にチューバやユーフォニアム、バリトンといった中低音パートは、初心者が入りやすい傾向にあります。
メロディを担当するトランペットは、高い音を出す必要があり、どうしても唇の筋肉を作るのに時間がかかります。
一方、低音パートは比較的音が出しやすく、楽譜も「ボーン、ボーン」とリズムを刻むようなシンプルなものが多いです(もちろん、上級レベルになれば難しいですが!)。
「まずはベースライン(低音)でチームの支えになり、動きを完璧にする」。
このルートなら、未経験からでも半年でレギュラー入りは十分に狙えます。
僕の知っている全国金賞チームのチューバ奏者にも、高校から始めた元野球部員がたくさんいましたよ♪
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経験者が語る「初心者が覚悟しておくべきこと」と「楽しみ方」
ここまで「未経験でも大丈夫!」と背中を押してきましたが、最後に少しだけ厳しい現実(リアル)もお伝えしておきます。
甘い言葉だけで勧誘して、入ってから「話が違う!」となるのは嫌ですからね。
最初の3ヶ月は「地味でキツイ」の連続です
華やかなショーに出るための下積みは、正直地味です。
ひたすら歩く練習、ひたすらマウスピースで「ブー」と音を出す練習、そして楽器を構え続ける筋トレ。
特に金管楽器は、重いです。
マーチング用のバリトンやチューバはずっしりきます。
最初のうちは腕がプルプル震えて、シャンプーをするのも辛くなるかもしれません(笑)。
でも、ここを乗り越えた先に、信じられないほどの感動が待っています。
初めて全員で音を合わせて、ドリル(隊形移動)が決まった時の鳥肌。観客からの割れんばかりの拍手。
これは、他の何にも代えがたい麻薬のような快感です。
「できない」を素直に認める勇気を持とう
未経験者が一番やってはいけないのは「わかったふり」です。
強豪チームほど、わからないまま進むことを嫌います。
「先輩、ここができません! 教えてください!」
と大きな声で言える素直さがあれば、あなたは必ず可愛がられます。
マーチングの世界は縦社会ですが、同時に「ファミリー」でもあります。素直な後輩を見捨てる先輩はいません。
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まとめ:迷っているなら飛び込んで! その一歩が人生を変える
長々と語ってきましたが、結論は変わりません。
「金管楽器未経験でも、全国大会は目指せます。そして、その挑戦はあなたの人生においてかけがえのない財産になります。」
マーチングで培われるのは、楽器の技術だけではありません。
- 集団行動での協調性
- 理不尽なまでの(笑)忍耐力
- 目標に向かって逆算して努力する計画性
- 仲間と一つのものを創り上げる喜び
これらは、社会に出てからも最強の武器になります。
僕自身、20年前に「なんとなくカッコいいから」という理由で飛び込んだこの世界に、今でも救われています。
「初心者歓迎」の言葉を信じて、ぜひ見学に行ってみてください。
もしそこで、汗だくになりながらも笑顔で練習している先輩たちを見たら…それがあなたの新しい居場所かもしれませんよ♪
あなたのマーチングライフが、最高のものになることを応援しています!
現場からは以上です!
