はじめに:練習の「やりっぱなし」、もったいなくないですか?
こんにちは!マーチングバンドの世界にどっぷり浸かって20年以上、指導もプレイヤーも経験してきた「マーチング先輩」です♪
突然ですが、皆さんに質問です。
「先週の火曜日の練習で、インストラクターに注意されたこと、一言一句覚えていますか?」
……はい、図星ですよね?(笑)
正直に言います。僕も現役バリバリの頃、そんなのいちいち覚えていませんでした!
マーチングの練習って、体力も使うし頭も使うし、終わった頃にはヘトヘトじゃないですか。その状態で「今日の反省点は…」なんて振り返る余裕、なかなかないのが現実です。
でも、ぶっちゃけて言いますね。
上手くなる人とそうでない人の決定的な差は、この「忘れ去られていく記憶」をどう扱っているかにあるんです。
才能? 体格? いやいや、そんなの二の次です。
上手い人たちは、例外なく「自分だけの攻略本」を持っています。それが今回紹介する「練習ノート(マイブック)」です。
「えー、日記とか続かないし…」「字が汚いから嫌だなぁ」と思ったそこのあなた!
安心してください。僕が提案するのは、ただの記録係のような退屈な日誌ではありません。
自分の練習を「物語」にして、読み返すのが楽しみになるような「自分だけの公式本」を作る方法です。
20年以上携わっている僕の経験的には、これを実践した子は、半年後には別人のように化けます。これ、本当ですよ♪
今日は、三日坊主のあなたでも続けられる、そして劇的に上達するための「練習ノート術」を、本音全開で伝授します!
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なぜ「練習ノート」が最強の上達ツールなのか?(ぶっちゃけ、記憶力なんてアテになりません)
まず最初に、身も蓋もないことを言いますね。
人間の記憶力なんて、ザルです。ザル。(笑)
どんなに気合を入れて「よし、今の注意点は絶対忘れないぞ!」と誓っても、翌日の学校や仕事で嫌なことがあったり、美味しいご飯を食べたりすれば、悲しいかな、その記憶は薄れていきます。
マーチングって、考える要素が多すぎるんですよね。
「5m8歩(5メートルを8歩で歩く基本歩幅)」をキープしながら、楽器の角度(ホーンズ)を意識して、さらに楽譜のアーティキュレーションも守って、周りとの間隔(インターバル)も見て……。
これだけのマルチタスクをこなしている中で、口頭で言われたアドバイスを全て脳内メモリだけで処理しようとするのは、ハッキリ言って無謀です!
「書く」ことで脳に刻み込むプロセスが大事
ここで重要なのが「書く」という行為です。
ただ聞くだけ(インプット)の状態から、文字にして書き出す(アウトプット)に変えるだけで、脳への定着率は段違いに上がります。
僕が指導をしていて「あ、この子は伸びるな」と確信する瞬間があります。
それは、休憩時間になった瞬間に、ポケットから小さなメモ帳を取り出して、今言われたことを走り書きしている姿を見た時です。
別に綺麗な文章じゃなくていいんです。
「MM(マーチング・マニューバリング=歩き方の基本練習)で腰が浮いてるって言われた。腹筋意識!」
これだけのメモでも、書いた瞬間に脳が「これは重要な情報だ!」と認識してくれるんですよ。
メンタル安定剤としての役割もあるんです
マーチングって、楽しいけどキツイですよね?
炎天下の練習、重い楽器、揃わない動き、先生の厳しい檄……。
時には「もう辞めたい」と思うことだってあるはずです。
そんな時、練習ノートは最高の「愚痴聞き相手」になってくれます。
「今日の合奏、全然合わなくてムカついた!」「なんで自分だけできないんだ、悔しい!」
こういうネガティブな感情、溜め込むと毒になりますが、ノートに書き殴って吐き出すと、不思議とスッキリするんです。
僕も現役時代、ノートのページが破れるくらいの筆圧で「クソッ!」って書いたことが何度もあります(笑)。
でも、感情を文字にして客観視すると、「じゃあ、どうすればいい?」という前向きな思考に切り替えやすくなるんですよね。
メンタルを整える意味でも、ノートは最強の相棒なんです。
過去の自分と比較して成長を実感する「セーブデータ」
RPGゲームやってて、セーブせずに電源切る人いますか? いませんよね?
練習ノートは、あなたのマーチング人生の「セーブデータ」です。
毎日練習していると、自分の成長ってなかなか気づけないものです。
「今日もできなかった…」と落ち込む日もあるでしょう。
でも、ノートがあれば、3ヶ月前のページを見返すことができます。
そこには「クロスステップで足が絡まる、意味不明」なんて書いてあるかもしれません。
今のあなたは、クロスステップなんて息をするように出来ていますよね?
「うわ、私こんなことで悩んでたんだ(笑)」
そう思えたら、それは確実にレベルアップしている証拠です♪
この「成長の実感」こそが、長く辛いシーズンを乗り切るためのモチベーションになるんです。
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自分だけの「公式本」を作る具体的なステップ(綺麗に書かなくてOK!)
さて、ここからは具体的な「公式本」の作り方に入りましょう。
「公式本」と呼んでいるのは、単なる記録ではなく、「後で読み返した時に、自分を助けてくれるガイドブック」にしてほしいからです。
学校の提出用ノートみたいに、先生に褒められるために書く必要はありません。
字が汚くても、絵が下手でも、自分が読めればオールオッケーです!
ステップ1:お気に入りのノートとペンを用意する(形から入るの大事!)
ズバリ言います。
その辺に落ちてたチラシの裏とか、使い古しの大学ノートじゃダメです!
モチベーションを上げるためには、「形から入る」のが鉄則です。
「このノートを開くのが楽しみだな♪」と思えるような、ちょっといいノートを用意してください。
マーチングの現場では、立ったまま書くことも多いので、表紙が硬いハードカバータイプや、ポケットに入るサイズがおすすめです。
そしてペン! 練習中に書き直すことも多いので、消せるボールペンが最強です。
お気に入りの道具を使うだけで、面倒な記録作業が「特別な儀式」に変わりますよ。
20年以上の経験から言うと、道具にお金をかける人は、それを取り戻そうとして練習にも熱が入ります(笑)。
僕が愛用しているのは、何でも書けるマイブック!
これを持っているだけで「デキるプレイヤー」感が出るので、テンション上がりますよ♪
そして、コンテ(動きの指示書)の修正や書き込みには、やっぱりこれが欠かせません。
間違えてもすぐ消せるから、思いついたことをガンガン書き込めます!
ステップ2:事実と感情を分けて書く(ここがポイント!)
いざ書こうとしても、「何を書けばいいの?」ってなりますよね。
おすすめのフォーマットは、「事実(Fact)」+「感情(Emotion)」+「次の一手(Action)」です。
悪い例:
「今日の練習は疲れた。コンテのP.15が難しかった。」
(これだと、読み返しても何の役にも立ちません…)
良い例(公式本スタイル):
- 事実:P.15のボックス展開で、隣のトランペットとぶつかりそうになった。テンポ160だと足が回らない。
- 感情:マジで悔しい!あそこでぶつかると全体の形が崩れるから申し訳ない気持ちになった。焦ると歩幅が小さくなるのが怖い。
- 次の一手:明日の個人練習で、テンポ140から始めて徐々に上げる。歩幅よりも「太ももの引き上げ」を意識してみる。
どうですか? これなら後で読んだ時に、その時の情景が「物語」として蘇ってきますよね?
特に「感情」を書くのがポイントです。
悔しさや喜びといった感情とセットで記憶したことは、脳に深く刻まれるんです。
ステップ3:自分だけの「用語集」や「必殺技名」を作る
真面目に書くだけじゃつまらないので、遊び心も入れましょう。
難しいパッセージや動きに、自分だけの名前をつけるんです。
例えば、めちゃくちゃ速いタンギングが必要な箇所を「マシンガン地帯」と名付けたり、複雑なフォーメーション移動を「台風の目作戦」と呼んだり(笑)。
「今日は『マシンガン地帯』で弾詰まりしたから、明日は整備(基礎練)重点的にやろう」
なんて書くと、なんだかゲームの攻略本を作っているみたいで楽しくなってきませんか?
マーチングはエンターテインメントです。
練習ノートだって、エンタメしちゃっていいんですよ!
自分しか見ないんですから、恥ずかしがる必要はゼロです。
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三日坊主で終わらせない!継続するための「ズボラ流」テクニック
「先輩、言ってることはわかるんですけど、私、本当に続かないんです…」
わかります、わかりますよ!
家に帰ったらバタンキュー(死語?)で、ノートを開く気力なんて残ってないですよね。
そんなあなたのために、極限までハードルを下げた「ズボラ流」の継続テクニックを教えます。
1行でもOK!ハードルを極限まで下げる
毎日1ページ書こうとするから挫折するんです。
「1行でも書けばOK」というルールにしてください。
「今日は眠い。以上。」
これでも立派な記録です!(笑)
大切なのは「毎日ノートを開く」という習慣を途切れさせないこと。
空白の日があると「あーあ、やっちゃった」と罪悪感で辞めてしまいますが、「眠い」と書いてあれば「この日は限界だったんだな」という記録になります。
ハードルは、またげる高さまで下げておきましょう。
練習後の「儀式」にする
家に帰ってから書こうとするから忘れるんです。
書くタイミングを「練習直後の隙間時間」に固定しちゃいましょう。
- 楽器をケースにしまった直後の3分間
- 帰りの電車やバスに乗った瞬間
- お風呂にお湯を溜めている間
僕のおすすめは「帰りの電車」です。
スマホをいじる前に、まずノート(もしくはスマホのメモアプリでも可)を開く。
これをルーティンにすると、書かないと気持ち悪くなってきます。
「練習の締めくくりはノートを書くまで」と決めてしまうのが、一番楽ですよ。
週末に読み返す日を決める(ネタ帳としての活用)
書きっぱなしだと意味がありません。
週に1回、例えば日曜日の夜に、その週のノートをパラパラと読み返す時間を作ってください。
「月曜日はこんなことで悩んでたけど、木曜日には解決してるじゃん!」
「火曜日に思いついた『必殺技』、まだ試してないな」
こうやって振り返ることで、翌週の練習の目標が勝手に決まります。
自分のノートが、自分専属のコーチになってくれる感覚ですね。
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20年の経験で見た!ノート活用で化けたプレイヤーの実話
最後に、僕がこれまで見てきた中で、ノートを活用して劇的に変わったプレイヤーの話を少しだけさせてください。
これ、作り話じゃなくて実話ですよ!
譜面が真っ黒だったあの子の話
ある年のルーキーで、正直言って最初はあまり上手ではない子がいました。
動きはぎこちないし、楽器もよくミスをする。周りからも「あの子、大丈夫かな…」と心配されていました。
でも、その子はとにかく「メモ魔」でした。
休憩時間のたびに、インストラクターの周りをウロウロして質問し、それを必死にノートに書き留めていました。
楽譜を見せてもらうと、元の音符が見えないくらい真っ黒に書き込みがしてあったんです。
そしてシーズン終盤。
なんとその子は、誰よりも正確な動きと安定した演奏をするようになり、翌年にはセクションリーダーに抜擢されました。
彼女は言っていました。
「私、才能ないから忘れるんです。だから、全部書いて、体に染み込ませるしかなかったんです」と。
彼女のノートは、ボロボロで手垢まみれでしたが、どんな参考書よりも価値のある「公式本」になっていました。
悩みすぎてスランプだった子がノートで救われた話
もう一人は、真面目すぎてスランプに陥った子の話です。
「上手くならなきゃ」というプレッシャーで、練習に行くとお腹が痛くなる…そんな状態でした。
僕は彼に「練習の反省は書かなくていいから、その日感じた『感情』だけをひたすら書いてみろ」とアドバイスしました。
彼はノートに「怖い」「逃げたい」「でも上手くなりたい」と、ドロドロした本音を書き殴ったそうです。
すると、自分の感情を客観的に見られるようになり、「あ、自分は失敗するのが怖いだけで、マーチングが嫌いなわけじゃないんだ」と気づけたと言います。
そこから彼は復活しました。
ノートが彼のカウンセラー代わりになったんですね。
書くことには、心を整えるすごいパワーがあるんです。
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まとめ:ノートは未来の自分への手紙
長々と語ってきましたが、結論はこれです。
「騙されたと思って、今日からノートを書いてみてください!」
高価な機材を買う必要はありません。
特別な才能もいりません。
ただ、ペンを持って、今日の練習の「物語」を書き残すだけです。
そのノートは、1ヶ月後、半年後、そして数年後のあなたにとって、かけがえのない宝物になります。
スランプに陥った時、自信をなくした時、過去の自分が書いた言葉が、必ず背中を押してくれます。
「あの時の自分、こんなに頑張ってたんだから、今の自分も大丈夫!」
そう思える日が必ず来ます。
さあ、あなただけの「公式本」、今日から執筆開始です!
最高のハッピーエンド(金賞・目標達成)を目指して、一緒に物語を紡いでいきましょう♪
