はじめに:その「ラスト1回」を信じてはいけない
こんにちは!マーチング歴20年超え、プレイヤーとしても指導者としても数々の修羅場(?)をくぐり抜けてきた、自称「頼れる先輩」ブロガーです。
突然ですが、皆さんに質問です。
練習の終盤、指導者やドラムメジャーが放つ「はい、じゃあラスト1回通して終わりにしよう!」という言葉。
あなたはこれを信じますか?
……信じませんよね?(笑)
もし信じているとしたら、あなたはまだ入部したてのピュアな1年生か、よほどの聖人君子でしょう。
マーチングバンド界において、「ラスト1回」ほど信用ならない言葉はありません。あれは「あと1回で終わる」という意味ではなく、「(俺が納得する演奏演技ができるまで、もしくは体育館の使用時間が来るまで)ラストのつもりで魂込めてやれ」という精神論的スローガンなんですよね。
ぶっちゃけ、僕も現役時代は何度この言葉に裏切られ、絶望したかわかりません。「出し切った…!」と思って崩れ落ちそうになった瞬間に、「うん、今の良かったけど、M24のインターバル(間隔)が汚かったからもう一回」と言われた時のあの虚無感。わかります、痛いほどわかりますよ!
今回は、そんなマーチングあるあるの代表格「終わらないラスト1回」に翻弄され、心も体もボロボロになっているあなたへ。
20年以上の経験から導き出した、指導者の嘘(あえてこう呼びますw)を見抜き、涼しい顔で生き抜くためのメンタル術と対処法を、本音全開で伝授します。
これを読めば、次の練習からは「あ、また始まったな(笑)」と、ちょっとだけ余裕を持って練習に取り組めるようになりますよ♪
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指導者はなぜ「ラスト1回」と言いながら繰り返すのか?(敵を知る)
まずは相手を知ることから始めましょう。なぜ指導者たちは、息を吐くように「ラスト」と嘘をついてしまうのでしょうか?
これ、実は彼らも悪気があって騙そうとしているわけではない…ことが多いんです(たまに確信犯もいますがw)。
僕自身、指導する側に回って初めて気づいた心理があります。ここでは、あの理不尽なループが生まれるメカニズムを、指導者の脳内を解剖するつもりで解説しますね。
「とりあえず」は「完璧になるまで」の略語!?
ズバリ言います。指導者の辞書において「とりあえず」という言葉は、「完璧な状態を確認できるまで」と同義語です。
例えば「とりあえずM1(曲の冒頭)から通そう」と言われた時、彼らの頭の中には理想的な「コンテ(動きの設計図)」と音楽が流れています。しかし、実際に皆さんが動いてみると、足並みが揃っていなかったり、音のピッチが悪かったりしますよね?
すると指導者の脳内ではエラー音が鳴り響くんです。「ブブーッ!違う!そうじゃない!」と。
彼らにとって「ラスト1回」とは、「成功したイメージで練習を終えたい」という願望の表れなんです。失敗したまま終わると、悪いイメージが定着してしまうのを恐れているんですね。
だから、本心では「次でバシッと決めてくれれば本当に終わるんだよ!」と思っているんです。でも、決まらない。だから「もう一回(泣)」となる。言ってみれば、彼らも皆さんの成功を信じて裏切られ続けている被害者…というのは言い過ぎでしょうか?(笑)
指導者の脳内コンテは常に書き換わっている
これも「ぶっちゃけ」話ですが、指導者は練習を見ながらリアルタイムで演出を変えたくなる生き物です。
「ラスト1回」と言って通し始めたものの、高い位置から全体を見ていると、「あれ?ここのガード(旗などの手具を持つパート)の動き、もうちょっと派手にした方が映えるな」とか、「ブラス(管楽器)の並び、もっと広げた方が迫力出るかも」なんてアイデアが降ってくるんですよ。
そうなるともう止まりません。さっきまで「通して終わり」と言っていたのに、曲が終わった瞬間に「ごめん、M45のところなんだけどさ~」と修正(クリーニング)が始まります。
そして修正したらどうするか? そう、「修正が定着したか確認するためにもう一回」が必要になるわけです。
20年やってて思いますが、マーチングの指導者って、基本的にクリエイター気質でこだわりが強い変人が多いんですよね(褒め言葉です)。だから、完成度を高めたい欲求の前では、時間の感覚なんて消し飛んでしまうんです。
ぶっちゃけ、彼らも時間を忘れている説(笑)
身も蓋もないことを言いますが、熱中しすぎて時計を見ていないケースも多々あります。
体育館やグラウンドの練習って、照明が強かったり西日が眩しかったりで、時間の感覚が狂いやすいんですよね。
さらに、指導者がマイクを持って熱弁を振るっている時、彼らは一種のトランス状態に入っています。「俺のバンド、最高にかっこよくなってきた…!」という高揚感の中にいるんです。
そんな状態で「あと5分で完全下校です!」なんて言われない限り、彼らの情熱は止まりません。
僕の経験的には、マネージャーや副部長あたりが、鬼の形相で時計を指さしてアピールしない限り、このループは止まらないと思った方がいいです(笑)。
指導者とはそういう生き物だと割り切ることで、イライラを「憐れみ」に変えることができますよ。「ああ、先生も熱くなっちゃって可愛いな」くらいに思えたら、あなたの勝ちです♪
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「終わらないラスト」を生き抜くための具体的メンタル術
敵(指導者)の心理がわかったところで、次は我々プレイヤー側がどうやってその理不尽な時間を乗り切るか、具体的な戦術をお話しします。
ただ我慢するだけじゃメンタルが持ちません。賢く、したたかに生き抜きましょう。
期待値をゼロにする「無限ループ前提」思考
一番ダメージが大きいのは、「これで終わる!」と期待して全力を出し切ったのに、「はい次!」と言われた時の落差です。この精神的ダメージが蓄積すると、練習が嫌いになってしまいます。
だから僕は、後輩たちにこうアドバイスしています。
「ラストと言われても、あと3回はあると思え」と。
最初から「どうせあと3回、いや5回はあるだろう」と想定しておけば、実際に「もう一回」と言われても、「ほらね、やっぱり(笑)」と予測の範囲内に収めることができます。
逆に、本当に1回で終わったら「ラッキー!今日は先生機嫌いいじゃん!」と得した気分になれます。
これはネガティブ思考ではなく、リスク管理です。心の準備をしておくことで、ショックを最小限に抑えることができるんです。
「とりあえず1回」という言葉が聞こえたら、脳内で自動的に「とりあえず(今のところの予定では)1回(だけど状況による)」と変換する癖をつけましょう。
5m8歩の精度だけに集中して「無」になる
体力が限界に近づくと、どうしても「しんどい」「帰りたい」「足痛い」という雑念が頭を支配します。こうなるとミスが増え、さらに練習が伸びるという悪循環に陥ります。
そんな時こそ、思考をシンプルにしましょう。
感情を捨てて、「5m8歩(5メートルを8歩で歩く、マーチングの基本歩幅)」の精度だけを追求するマシーンになりきるのです。
「しんどい」と考える隙間を脳に与えないために、
「1、2、3、4、5、6、7、8…」
とカウントを頭の中で叫び続け、足裏の感覚、歩幅の正確さ、ポイント(到達点)への着地だけに全神経を注ぎます。
これをやると不思議なことに、一種の瞑想状態(ゾーン)に入ることがあります。「無」になって淡々と動くことで、メンタルの消耗を防ぎつつ、皮肉なことに演奏演技のクオリティも上がって一発OKが出やすくなるんです。
指導者が求めているのは「感情的な頑張り」ではなく「正確な演技」ですから、これが最短の近道なんですよね。
コッソリ手を抜く…ではなく「省エネ奏法」の極意
これはあまり大声では言えませんが…(笑)
20年やってきた僕からの、ここだけの秘密のアドバイスです。
無限ループに入った時、毎回120%の力でフォルテシモ(大音量)を吹き続けたり、全力で動き続けたりしていたら、体が壊れます。賢いプレイヤーは、バレないように「省エネモード」を使いこなしています。
具体的にはどうするか?
- 動きのキレは維持しつつ、筋肉の脱力を意識する:
見た目のシルエットやタイミングはバシッと合わせますが、移動中の無駄な力みは極限まで抜きます。上半身をリラックスさせるだけで、酸素消費量はかなり減ります。 - 音量の配分を考える:
ここぞという「決め所」やソロパート以外は、周りの音に溶け込むように8割くらいの力で吹く。もちろん、音が薄くなってはいけませんが、酸欠で倒れるよりはマシです。 - メンタル面での省エネ:
指導者が怒鳴っていても、「自分個人への攻撃」と受け取らず、「BGM」として聞き流すスキルも時には必要です(大事な指示は聞き逃さないように!)。
「サボる」のではありません。「最後までパフォーマンスを維持するためにペース配分をする」のです。これがプロフェッショナルな考え方ですよ♪
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練習後のケアが明日への活力!先輩おすすめの回復アイテム
さて、地獄の「ラスト1回」ループを生き抜いた皆さん、本当にお疲れ様でした!
でも、戦いはここで終わりではありません。明日の練習もまた「ラスト詐欺」が待っているかもしれませんからね(笑)。
重要なのは、その日のダメージをその日のうちにリセットすること。ボロボロの体のまま翌日を迎えると、怪我の原因にもなります。
ここでは、僕が長年のマーチング生活でたどり着いた、「これだけは持っておけ!」という回復アイテムを紹介します。
足裏の悲鳴を聞け!インソールへの投資はケチるな
マーチングは「歩く芸術」です。つまり、全ての負担は足の裏にかかってきます。
体育館の床やアスファルトの上で何時間も、しかも重い楽器を持って歩き回るわけですから、足への衝撃は計り知れません。
正直、支給される靴に最初から入っているペラペラのインソール(中敷き)では、あなたの足を守り切れません。足の疲れは腰痛や肩こりにも直結します。
「たかが中敷き」と思わずに、衝撃吸収に特化したスポーツ用のインソールに変えてみてください。
僕も現役時代、インソールを変えただけで「え、足が軽い!?」と感動し、練習後半の粘りが劇的に変わった経験があります。これは「課金」する価値が十分にあるアイテムですよ。
特に、かかとへの衝撃を吸収してくれるタイプや、土踏まずのアーチをサポートしてくれるタイプがおすすめです。これで明日の「コンテ読み」も怖くない!
水分補給だけじゃ足りない?塩分とアミノ酸の重要性
「ラスト1回」が続くと、汗の量が半端ないですよね。
水やお茶だけガブガブ飲んでいませんか? それ、実は危険信号です。
汗と一緒に体内のミネラルや塩分が失われているのに、水だけ飲むと体液が薄まってしまい、余計にバテたり、最悪の場合は足がつったり熱中症のような症状が出たりします。
練習中はスポーツドリンクが基本ですが、練習直後には「アミノ酸」を摂取することを強くおすすめします。
アミノ酸は筋肉の修復を助けてくれる成分です。ハードな練習で傷ついた筋肉繊維を、寝ている間に修復してくれる大工さんのような存在ですね。
僕の経験的には、練習直後(30分以内)にアミノ酸の粉末を飲んでおくと、翌朝の「体の重だるさ」が全然違います。「若いから寝れば治る」と過信せず、栄養で体をいたわってあげてください。
スティックタイプならカバンに忍ばせておけるので、練習終わりの更衣室でサッとチャージできますよ♪
帰宅後のアイシングとストレッチで「乳酸」を流せ
家に帰ったら、バタンキュー(死語?)で寝たい気持ちはわかります。
でも、そこをぐっとこらえて、5分でいいので体のケアをしましょう。
特に酷使したふくらはぎや太ももは、パンパンに張っているはずです。お風呂上がりに「フォームローラー」などでゴロゴロと筋膜リリースをするのが、今のトレンドであり最強のケア方法です。
自分の体重を使って筋肉をほぐすのですが、最初は叫ぶほど痛いかもしれません(笑)。でも、その痛気持ちいいのが効いている証拠!
これをやるとやらないとでは、足のむくみが天と地ほど違います。翌日、スッキリした足で練習に向かうためにも、テレビを見ながらでいいのでコロコロしましょう。
まとめ:それでもマーチングが好きだから
ここまで、指導者の「ラスト1回」に対する愚痴…ではなく、対策を書き連ねてきました(笑)。
まとめると:
- 指導者の「ラスト」は「納得するまで」の意訳だと割り切る。
- 最初から「あと3回はある」と想定してメンタルを守る。
- 感情を捨てて「精度」に集中し、省エネ奏法も活用する。
- インソールやアミノ酸など、道具と栄養に頼って体を守る。
ぶっちゃけ、こんなにしんどくて、理不尽で、休みもないマーチングなんて、なんで続けてるんだろう?って思うこと、ありますよね。
でも、本番のあの一瞬。観客からの割れんばかりの拍手と歓声を浴びた瞬間、それまでの「終わらないラスト1回」の苦しみが、すべて報われるような感覚になりませんか?
あの麻薬的な感動を知ってしまっているから、僕らはまた、懲りずに「ラスト1回」に付き合ってしまうんですよね。
指導者も、結局はあの景色を皆さんと一緒に見たいだけなんです(表現が不器用なだけでw)。
だから、無理はしすぎず、でも手は抜かず、賢くメンタルをコントロールして、最高のショーを作り上げてください。
20年選手の僕も、陰ながら皆さんを応援しています!
それでは、次の練習も(適度に)頑張っていきましょう!♪
