【マーチング初心者向け】綺麗な歩き方のコツ!

いきなりですが今回はマーチング独特の歩き方について解説していきます。
というのも、マーチングの歩き方は独特なんですよね。
その独特さゆえに初心者の人をはじめ、少しやった事があるぐらいの人でも意外と手こずるもんなんです。
種類も多いですし…。

さらに言うと、マーチングでもパレードでもいいんですが、歩きながら楽器を吹いている時に音が揺れるのも歩き方に原因があったりします。

そこで通算20年以上マーチングに携わっている僕が、今回の記事でマーチング初心者さん向けに歩き方のコツをお伝えすると共に、ある程度経験がある人も参考にしてもらってスキルの向上をしてもらえたら嬉しいです。

ズバリ!
歩き方の悩み一発解決!

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目次

歩法の名称


まず始めにマーチングの歩き方の種類をおさらいしましょう。

フォワードマーチ

前に歩く」です。
これは誰もが知ってて、普段の生活でも意識せずにやっている歩き方ですよね。
だからこそ実は奥が深かったりします。

リアマーチ

後ろに歩く」です。
俗に言う後ろ歩きですね。(←そのまま)
これが意外と難しいんですよ。
チームによってはかかとを地面につけちゃいけない。とか、膝を曲げちゃいけないとか…

スライドステップ

楽器を正面に向けたまま自由方向にフォワードorリアをする」です。
フロントステージとも言うかもしれません。
管楽器(ホーンズ)は基本的には楽器は常に正面に向けたまま360度どこにでも向かいます。慣れないと結構むずいんですよね(笑)
上半身と下半身が別の生き物っていうイメージ。
もしくは腰のあたりで分離する人形のイメージ。
まぁ…そんな感じです(笑)

クラブウォーク(カニ歩き)

楽器もつま先も正面に向けたまま自由方向にフォワードorリアをする」です。
スライドステップと似てますよね?
スライドステップはホーンズだけがやりますが、クラブウォークはだいたいバッテリーと呼ばれるドラムパート、マーチングピットパートだけの動きです。
なぜかって言うと、キャリアーと呼ばれる肩から掛ける器具で楽器を持っているパートですが腰が固定されてしまうので下半身だけ別の動きが出来ないんです。
なので生まれた歩法ですね。

ざっくりとこんな感じです。
基本は前に歩く」か「後ろに歩く」かです。
次から本題に入っていきましょう♪

フォワードマーチのコツ

フォワードマーチは前に歩く。
本当にこれだけなんですが、それでも楽器を吹きながら歩くには多少のコツと修練が必要です。

真正面に歩き出す時

  1. まっすぐ足を出します。
  2. 地面に着地する時には膝がまっすぐ伸びている事を意識します。
  3. 前に出した足のかかとからつま先までなだらかに地面に接触していきます。
  4. この時、足の裏はボールになったと思って曲線をイメージして下さい。
  5. そのイメージのまま重心を前に移動させながらつま先まで接地するとかかとが上がってくると思います。
  6. その流れで次の足を出します。(この時に後ろの足で地面を蹴ってあげます)

ボールの気持ちで歩くのがコツ…という事になりますかね。
イメージしにくい人は下記を試して見て下さい。

  1. 片方の足を前に出します。(歩幅は普通の一歩分ぐらいでOK)
  2. 前後に重心を移動させてゆらゆらしてみて下さい。

どうですか?
両足共に地面に接地してるはずなのによ~く見てみると地面に接地してるのって足の裏のごく一部じゃないですか?
ボールも同じです。ベタっと地面に着く事はないですよね?
そのゆらゆらの感じで前に進めばフォワードの完成です。
まずはフォワードマーチに慣れるのが大事です。

先程さらっと流してしまいましたが、後ろの足で地面を蹴ってあげる事が綺麗に歩くもう一つのコツです。
この蹴り足なんですが「地面を蹴る」ので靴の裏がツルツルだと力が伝わらないんですよ。
アイススケートをイメージしてみて下さい。
前に滑りだす時って、後ろの足のつま先にあるギザギザを氷に立てて滑らないようにしますよね?
それと同じなんです。
なので靴はかなり重要なので練習時には靴の裏もしっかり確認しましょう!
履き古してなければ大体問題ないですが、ステージマーチングなど室内でやる時は滑らない靴にしましょう。

スニーカーでやってた頃もあったんですが、これに変えたらグリップ力がすごく良くていい感じ。
このグリップ力の強さはフォワード以外にも活きてくるのですがそれは別の記事にて…。

ちなみにリアマーチは、この逆回しで出来ます。
人間の体の構造上、これが自然に出来る動きだし、あるべき姿です。
とはいえ、チームごとで歩き方が変わるのも事実です。
特にコースタイルになるとリアが大きく変わってくると思います。
ここらへんは一概に説明しにくい(チームごとで違うから)ので、こういう歩き方の時はどうすればいいの?っていう質問があれば随時受け付けます!
※主に初心者さんに向けた内容です。

息が安定するから楽器が吹きやすい


フォワードマーチ(リア含む)が綺麗に歩けるようになると上半身がブレにくくなります。
パントマイムじゃないけど下半身を隠して上半身だけが見えてる状態で、ついーーーっと流れるように動けるのが理想ですね。
そしてこれが出来るようになると楽器を吹く時に音がブレなくなります
何も考えずに歩きながら楽器を吹く(ロングトーン)と音がブレるはず。絶対。
歩き方を気にしてあげるだけでかなりマシになります。
そうなると息がもつし、余計な体力は使わなくなるし、なんてったって音が綺麗に出せるようになります。

さらにいうと

口の怪我がなくなる事にも直結

楽器を吹くって事はマウスピースを口に当ててますよね?
この状態でジャンプすると…マウスピースが口にあたって怪我しちゃいます。
かなり大げさに言いましたが歩き方をまったく気にしないで歩いていると、ただ歩いているだけでも怪我のリスクが上がります。
逆に言うと、綺麗に歩けるようになれば怪我のリスクがグッと下がります。

つまり…

フォワードマーチで綺麗に歩ける

上半身がブレなくなる

息がブレなくなる

音がブレなくなる

良い演奏が出来る怪我のリスクも下がる

です。
イイことずくめ\(^o^)/

まとめ


大事な事なのでもう一度…

ちゃんとした歩き方、綺麗な歩き方をマスターすると上半身がブレなくなるので楽器を吹くときも息が安定して出せる。
息が安定するという事は余計な体力を使わないので疲れにくくなる。
良い演奏が出来る&怪我のリスクも下がる。

良いことだらけです。
初心者さんはまず基本の歩き方をマスターしてみましょう♪
中級者さんは一度自分の歩く姿を見てみるのはどうでしょうか?
何か新しい気付きがあればめっけもの!

さぁ、Let’s Try!

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この記事を書いた人

幼少期からギターやピアノなど色々な楽器に触れつつ小3〜中3の6年間は鼓笛隊にてマーチンググロッケンをやっていました。
高校の時からマーチングバンドをやり全国大会では高校の部でグランプリ(日本一)も取ることができました。
その後はマーチングバンドから離れ、小さなオーケストラ団体にいたり、出身の鼓笛隊の指導者として活動する傍ら、自分自身もマーチングをやりたいと思い現在は東京世田谷区のマーチングバンドに所属しています。

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