はじめに:地味なんて言わせない!マーチングの「中低音」こそが最強のスパイス
こんにちは!マーチングバンドの世界にどっぷり浸かって早20年、プレイヤーから指導まで一通り経験してきた「頼れる先輩」ブロガーです。
突然ですが、みなさんはマーチングのショーを観るとき、どこに注目していますか?
華やかな高音を奏でるトランペット? それとも、リズムを支配するバッテリー(太鼓隊)?
もちろん、彼らは目立ちます。主役級の輝きがありますよね。でもね、ぶっちゃけて言わせてください。
「トロンボーンとユーフォニアム(バリトン)がイケてないバンドは、正直言って音がスカスカです!」
ちょっと過激な言い方になっちゃいましたが、これ、20年の経験から断言できる真実なんです(笑)。
中低音パート、つまりトロンボーンやユーフォニアムは、バンドサウンドの「厚み」と「深み」を作る心臓部。料理で言えば、メイン食材を引き立てる極上のソースであり、時には主役を食ってしまうほどの隠し味なんです♪
今回は、そんな「実は一番カッコいい」と言われるトロンボーンとユーフォニアムの魅力について、本音全開で、そして初心者の方にもわかりやすく解説していきますね!
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ぶっちゃけ、中低音がいないとマーチングは成立しません!
まずは、音楽的な役割からお話ししましょう。「中低音」って言葉、なんとなく地味な響きがありますよね? でも、このパートが抜けると、バンドの音は一気に安っぽくなってしまうんです。
バンドの「厚み」を作るのは間違いなくこのパート
マーチングバンドの編成において、トランペットなどの「高音」と、チューバなどの「低音」の間を埋めるのが、トロンボーンやユーフォニアムの役割です。
想像してみてください。食パンの「パンの耳」と「真ん中の白いふわふわ」があったとして、真ん中がなかったらどうなります?……ただの硬い枠ですよね?(笑)
音楽も同じで、高音の煌びやかさと低音の支えだけでは、サウンドに「中身」がないんです。この中身をギュッと満たしてくれるのが中低音パートなんです。
僕の経験的にも、コンクールで金賞を取るようなバンドは、例外なくこの中低音の鳴りが素晴らしいです。和音(ハーモニー)の中で、一番美味しい「第3音」や「第7音」を担当することが多く、ここがピタッとハマると、バンド全体から「倍音」というキラキラした響きが生まれるんですよ♪
「対旋律(オブリガート)」こそが真の主役?
「じゃあ、ずっと伴奏してるの?」と思ったあなた、それは大きな誤解です!
中低音パートの最大の聴かせどころ、それは「対旋律(オブリガート)」です。
オブリガートとは、主旋律(メロディ)の裏で演奏される、別の美しいメロディのこと。主役が歌っている後ろで、ドラマチックに絡み合うあのフレーズです。
特にバラード曲なんかでは、トランペットが朗々と歌い上げている裏で、ユーフォニアムが泣きのメロディを奏でたり、トロンボーンが力強く盛り上げたり……。
正直、主旋律よりも美味しいフレーズを吹いていることが多々あります(笑)。
「あれ?今のフレーズ、主役より目立ってなかった?」なんて思わせたら、中低音プレイヤーとしては「してやったり!」なんですよね♪
ベルの向きが違う?それぞれの役割分担
マーチングならではの話をすると、楽器の形状も大きなポイントです。
マーチング用のトロンボーンは、コンサート用と同じく前を向いていますが、ユーフォニアム(マーチングではベルが前を向いた「マーチングユーフォ」や「バリトン」を使います)も、客席に直撃するようにベルが前を向いています。
- トロンボーン: 直線的で鋭い音。「突き刺す」ようなアタックが得意。
- ユーフォニアム: 太くて柔らかい音。「包み込む」ような響きが得意。
この2つの楽器がブレンドされることで、鋭さと温かさを兼ね備えた最強の中音域が完成するんです。
座奏(吹奏楽)だとベルが上を向いているユーフォニアムも、マーチングではベルを前に向けるので、音がダイレクトに飛んできます。これがまた、たまらなくカッコいいんですよ!
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トロンボーンの「スライド」アクションは視覚効果抜群!
さて、ここからは楽器ごとの魅力に迫ります。まずはトロンボーン!
マーチングにおけるトロンボーンの最大の武器、それは何と言っても「スライド」です。
唯一無二の動き「スライドワーク」の魅力
他の金管楽器は「ピストン」を押して音を変えますが、トロンボーンだけは腕を伸ばしたり縮めたりして音程を変えますよね。
これがマーチングのフィールド上だと、ものすごい視覚効果を生むんです!
例えば、トロンボーンパートが10人横一列に並んで、全員が同じタイミング、同じ角度でスライドを「バッ!」と伸ばした瞬間。
太陽の光を反射して、金色の槍が一斉に突き出されたような迫力があります。
これを「スライドワーク」と呼んだりしますが、揃った時の美しさは鳥肌モノです。
ズバリ言いますが、トロンボーンパートが一番「見せる」意識が高いパートかもしれません。「音だけじゃなく、動きで魅せる」というプライドを持っている子が多いんですよね♪
ギミック技の極み!「スーザイド(Suicide)」って知ってる?
マーチングトロンボーンの究極の技に、通称「スーザイド(Suicide)」と呼ばれるものがあります。
直訳すると「自殺行為」……物騒な名前ですよね(笑)。
これは、隣り合った奏者が互い違いに並び、スライドを伸ばした時に、隣の人の頭の真横をスライドが通過するという、一歩間違えば大事故になる危険な振り付けのことです。
もちろん、綿密な計算と練習があってこそできる技ですが、観客からすると「うわっ!ぶつかる!」とヒヤヒヤしつつ、そのスリルとスピード感に釘付けになります。
僕も現役時代、何度もやりましたが、正直めちゃくちゃ怖いです(笑)。でも、決まった時の歓声を聞くとやめられないんですよね〜。
スライドの動きを支える必須アイテム
そんな激しい動きをするトロンボーンですが、スライドの滑りが悪かったら話になりません。
マーチングでは砂埃が舞う屋外で練習することも多いので、スライドのメンテナンスは命です。
ガリガリのスライドで練習していると、腕に変な力が入って演奏も動きもぎこちなくなってしまいます。
「最近スライドが重いな…」と感じているそこのあなた、これを使ってますか?定番中の定番ですが、結局これが一番信頼できるんですよね。
これを使えば、しんどい練習中のスライド操作も驚くほどスムーズになりますよ♪
ユーフォニアム(バリトン)は「隠れた実力者」が集まる場所
続いてはユーフォニアム(およびマーチングバリトン)。
トロンボーンのような派手な動きはないかもしれませんが、音楽的な貢献度はナンバーワンかもしれません。
どんなフレーズも吹きこなす「万能選手」
ユーフォニアムという楽器は、金管楽器の中で最も音域が広く、機動力が高い楽器の一つです。
そのため、作曲者やアレンジャー(編曲者)から、「とりあえず難しいパッセージはユーフォに任せとけ!」みたいな扱いを受けることがよくあります(笑)。
木管楽器のような細かい連符を吹かされたかと思えば、次の小節では朗々としたソロを吹き、その次は低音の補強に回る……。
正直、楽譜が一番「真っ黒(音符だらけ)」なのはユーフォニアムパートであることも珍しくありません。
でも、それを涼しい顔して吹きこなすのがユーフォ吹きの美学。「私たちがいないと曲が回らないでしょ?」という、職人気質なカッコよさがそこにはあるんです。
腕がパンパン!?楽器の重さとの戦い
ここで、身も蓋もない話を一つ。
マーチングユーフォニアムは、とにかく重い!!!
座って吹く普通のユーフォニアムは膝の上に置けますが、マーチングではトランペットのようにベルを前に向けて構え続けます。
重心が完全に前にある数キロの金属の塊を、顔の高さでキープし続ける。
これ、初心者がやると3分持ちません。腕がプルプル震えて、肩が悲鳴を上げます(笑)。
だからこそ、ユーフォニアムパートのメンバーは、バンド内で一番の「力持ち」や「根性がある人」が多いんです。
ショーの後半、みんながバテている時でも、微動だにせず楽器を構え続けるユーフォ奏者の姿……。これぞ「縁の下の力持ち」の真骨頂!涙なしには見られません!
重さに負けないためのケアも大切
そんな過酷な環境で頑張るユーフォ奏者(もちろんトロンボーンも!)にとって、練習後のケアは超重要。
無理をして腱鞘炎になったら元も子もありません。
「楽器が重くて練習が辛い…」という悩み、痛いほどわかります。僕も現役時代は湿布が友達でした。
練習の質を上げるには、まず楽器の状態を最高にしておくことが大前提。特にピストン楽器はバルブの動きが命です。
スムーズな指回しを実現して、重さによるストレスを少しでも減らしましょう!このオイル、粘度が絶妙で長持ちするのでオススメですよ♪
20年の経験で見た「カッコいい中低音」プレイヤーの特徴
最後に、僕がこれまで見てきた中で「こいつは本物だ!」と思った中低音プレイヤーの特徴をお伝えします。
これから上手くなりたい人は、ぜひここを目指してください!
誰よりも「音程(ピッチ)」にシビアであること
中低音はハーモニーの内側を担当します。つまり、このパートの音程が悪いと、バンド全体の響きが濁って汚くなってしまうんです。
逆に、中低音のピッチが完璧だと、バンド全体が上手く聞こえます。
カッコいい先輩プレイヤーは、自分の音だけでなく、周りの音をよーく聴いています。
「あ、今ちょっと高かったな」と瞬時に修正できる耳を持っているんです。これは才能じゃなくて、意識の問題。毎日のチューニングを適当にやらないことが第一歩ですよ!
姿勢(ポスチャー)が崩れない鉄人のような体幹
先ほど「楽器が重い」という話をしましたが、上手いプレイヤーは決して楽器の重さに負けません。
「MM(マーチング・マニューバリング)」と呼ばれる歩き方の基本動作。
具体的には、上半身を固定したまま、下半身だけで滑らかに歩く技術ですが、これが中低音プレイヤーは特に求められます。
ベルの角度が下がると、音も地面に向かって落ちてしまいます。
どんなに激しい動きをしても、ベルが常に客席(ターゲット)を向いている。
そんな「鉄人」のような体幹を持つプレイヤーは、フィールドで誰よりも輝いて見えます。
ちなみに、マーチングの基本歩幅は「5m8歩(5メートルを8歩で歩く)」が世界共通の基準(通称:8 to 5)。
この感覚を体に叩き込むために、地味な歩行練習を繰り返す……。そのストイックさがカッコいいんですよね。
練習後の自分を労るプロ意識
そして最後に、道具や自分自身を大切にすること。
唇の状態、体の疲れ、楽器のメンテナンス。
これらを疎かにしない人が、結局最後まで伸び続けます。
特に金管楽器は唇が振動源(リード)です。ガサガサの唇ではいい音は出ません。
練習後のリップケア、そして楽器をピカピカに磨き上げること。
こういう「当たり前」を継続できる人が、ソロを任されるような信頼されるプレイヤーになるんです。
楽器を磨く時間は、自分と向き合う時間でもあります。
練習終わりにサッと楽器を拭き上げる。そのひと手間で、次の日の練習へのモチベーションが変わりますよ。
大切な相棒をケアするなら、やっぱり専用のクロスが一番。汚れ落ちが全然違います!
まとめ:中低音こそショーの要!誇りを持って吹き鳴らそう♪
いかがでしたか?
トロンボーンとユーフォニアム、一見地味に見えるかもしれませんが、実はショーのクオリティを左右する超重要パートだということが伝わったでしょうか?
- サウンドの厚みを作る接着剤であり、隠し味。
- トロンボーンのスライドワークは視覚的な武器。
- ユーフォニアムの超絶技巧と包容力は音楽的な要。
- そして何より、重い楽器を操るその姿が最高にクール!
もしあなたが今、このパートを担当していて「目立たないなぁ」と悩んでいるなら、胸を張ってください。
あなたがいないと、そのバンドの音は成立しないんですから!
20年やってきた僕が保証します。
中低音がカッコいいバンドは、間違いなく「いいバンド」です。
これからも、その太くて温かい音色で、フィールド全体を包み込んでいってくださいね!応援しています♪
