マーチングは文化部じゃない!体育館の床を汗で濡らす「ガチ体育会系」の実態
こんにちは!20年以上マーチングの世界にどっぷり浸かり、プレイヤーから指導まで経験してきた、いちマーチングファンです♪
突然ですが、みなさん。マーチングバンドって「吹奏楽の延長」で、あくまで「文化部」だと思っていませんか?
もし入部したての新入部員さんがこれを読んでいたら、声を大にして言いたい。
「ようこそ、地獄(と天国)の体育会系部活へ!」(笑)
ぶっちゃけ、マーチング部員の運動量は半端じゃありません。優雅に演奏しているように見えて、その内側ではマラソンランナー並みの心拍数で、重量挙げ選手のような負荷に耐えている…なんてことも珍しくないんです。
「練習がきつすぎて痩せた」「逆に練習後のご飯が美味しすぎて太った」なんて話は、マーチング界隈では日常茶飯事ですよね?
今回は、そんなマーチング部員の運動量が一体どれほどのものなのか、「消費カロリー」という観点からガチ検証してみました。20年の経験則も交えながら、身も蓋もない本音でお話しします。これを読めば、自分がどれだけ凄いことをやっているか、自信が持てるはずですよ!
ぶっちゃけマーチングってどれくらい動いてるの?基礎知識編
カロリー計算に入る前に、まずはマーチング特有の「動き」についておさらいしておきましょう。未経験の方には信じられないかもしれませんが、私たちはただ歩いているわけじゃないんです。
「5m8歩」だけじゃない!変態的な動きの連続
マーチングの基本といえば、ご存知「5m8歩」ですよね?
5メートルの距離をきっちり8歩で歩く、あの独特の歩幅(約62.5cm)です。
これ、言葉で言うのは簡単ですが、実際にやるとかなりの体幹を使います。なぜなら、マーチングでは「上半身をブラさない」ことが絶対条件だからです。
普通に歩くと、人の体は上下左右に揺れますよね? でもマーチングでは、楽器を吹くために(そして見た目の美しさのために)、上半身を石像のように固定し、下半身だけを機械のように動かす必要があります。
これだけでも腹筋・背筋はずっと緊張状態。いわば「プランクをしたまま歩いている」ようなものです(笑)。
さらに、こんな動きも加わります。
- リアマーチ(バック):つま先立ちで後ろ向きに高速移動。ふくらはぎが悲鳴を上げます。
- スライド(カニ歩き):上半身は正面、下半身は進行方向(横)。腰を捻った状態でキープして歩く、人体の構造を無視したような動き。
- マークタイム(足踏み):太ももを高く上げ続けるニーアップ動作。
これらを演奏しながら(息を使いながら)やるんですから、酸素不足になるのは当たり前ですよね?
楽器+衣装の重さがエグい!もはや「歩く筋トレ」
次に「負荷(ウェイト)」の話です。手ぶらでウォーキングするのとは訳が違います。
例えば、金管楽器で一番大きい「チューバ(スーザフォン)」。あれ、素材にもよりますが10kg~15kgくらいあります。お米の袋(10kg)を肩に担いで、炎天下でスクワットしたり走り回ったりするのを想像してください。正気の沙汰じゃないですよね?(笑)
他の楽器も負けていません。
- スネアドラム:キャリングホルダー込みで7〜10kg前後。これを腰と肩で支え続けます。
- ユーフォニアム・バリトン:数キロの金属の塊を、腕の力だけで顔の高さにキープ。「腕がプルプルしてからが勝負」という謎の精神論が生まれる場所です。
- カラーガード:重さはそこまでなくても、長さ1.8mほどのポールについた旗を、風の抵抗を受けながら振り回します。強風の日の屋外練習なんて、もはや風との格闘技です。
さらに大会本番では、通気性の悪い(ことが多い)衣装と、帽子(シャコー帽)を着用します。サウナスーツを着て筋トレしているような状態。これで汗をかくなという方が無理なんです!
練習時間の長さがブラック企業並み(笑)
そして極め付けは「拘束時間」です。
運動部の練習って、長くても3〜4時間くらいで集中して終わるイメージがありませんか?
でもマーチングバンド(特に強豪校や一般団体)の休日の練習って、朝9時から夕方17時、大会前なら夜まで…なんてザラじゃないですか?
もちろん、その間ずっと走り回っているわけではありません。コンテ(動きの設計図)を確認したり、部分練習をしたりする時間もあります。でも、「立っている時間」だけでも相当なもの。
20年やってて思うのは、マーチング部員は「立っていることへの耐性」が異常に高いということ。一日中立ちっぱなしでも平気な足腰は、この長時間練習で培われているんですね。
【ガチ検証】1日の練習での消費カロリーを計算してみた
さて、ここからが本題です。実際にどれくらいのカロリーを消費しているのか、科学的な指標を使って計算してみましょう。
正直、数字を見て私も引きました…(笑)。
METs(メッツ)法で暴く真実
運動強度を表す単位として「METs(メッツ)」というものがあります。安静時を1として、その何倍のエネルギーを使うかを示す指標です。
国立健康・栄養研究所の「身体活動のメッツ(METs)表」によると、「マーチングバンドでの演奏(歩行あり)」は、なんと『5.5〜6.0 METs』程度とされています。
これは、「ゆっくりめのジョギング」や「ハイキング」「農作業」と同じくらいの強度です。
…え? ちょっと低いと思いました?
私もそう思いました。これはあくまで「一般的なマーチング」の数値。大会を目指すガチ勢の激しいドリル演奏や、バッテリーの激しい動きなら、体感的には『8.0 METs(ランニングや激しい水泳レベル)』はいっているはずです。
では、以下の条件で計算してみましょう。
【条件】体重55kgの女子部員が、休日に6時間の実技練習(休憩除く)をした場合
計算式:1.05 × METs × 時間 × 体重(kg) = 消費カロリー
① 基礎練習・確認など(軽めの運動 4.0 METs)× 3時間
1.05 × 4.0 × 3 × 55 = 693kcal
② ドリル練習・通し練習(激しい運動 7.0 METsと仮定)× 3時間
1.05 × 7.0 × 3 × 55 = 1,212kcal
合計消費カロリー:約1,905kcal!!
どうですか、この数字!
成人女性の1日の基礎代謝(何もしてなくても消費するカロリー)が約1,200kcal前後ですから、練習だけでその1.5倍以上を消費していることになります。
つまり、基礎代謝と合わせれば、1日で3,000kcal以上消費している可能性が高いんです。これは、プロのサッカー選手やラグビー選手のトレーニング日にも匹敵する数値ですよ。
パート別・消費カロリー「しんどい」ランキング
ここで、僕の独断と偏見による「パート別・消費カロリーランキング」を発表します。異論は認めます!(笑)
【第3位:ブラス(特にチューバ・ユーフォ)】
やはり「重量」が効いてきます。楽器を構えているだけで上半身の筋肉を使い続けているため、基礎代謝が爆上がり。肺活量も使うので、内側からのエネルギー消費も激しいです。
【第2位:カラーガード】
彼ら・彼女らは、もはやダンサーであり体操選手です。楽器を持たない分、走る距離が長かったり、ジャンプしたり、床転回したりと、全身運動のレベルが違います。瞬発的なエネルギー消費はナンバーワンでしょう。
【第1位:バッテリー(スネア・テナー・バスドラ)】
重い楽器を担ぐ(荷重負荷)+ 叩くために腕を高速で動かす(筋活動)+ 激しく移動する(有酸素運動)。このトリプルパンチは最強です。特に夏場のバッテリー練習は、見ていて「生命の危機」を感じるほどの汗の量。消費カロリーは間違いなくトップクラスです。
20年の経験で語る「数字以上の疲労感」の正体
計算上のカロリーもすごいですが、マーチングには数字に表れない「脳のカロリー消費」があります。
ズバリ、「マルチタスク疲労」です。
- 足は5m8歩でテンポキープ
- 目は指揮者と周りの列(ドレッシング)を確認
- 耳は周りの音を聴いてピッチとタイミングを合わせる
- 脳は次のコンテ(動き)と思い出す
- 口は楽器を演奏
これを全部「同時」にやってるんですよ?
パソコンで言えば、動画編集ソフトと3Dゲームと重いExcelを同時に開いているような状態です(笑)。
脳がフル回転することで、糖分がガンガン消費されます。練習後に甘いものが無性に食べたくなるのは、体が求めている証拠なんですよね。
アスリート並みの運動量を支えるための「生存戦略」
ここまで読んで、「マーチングってダイエットに最高じゃん!」と思ったあなた。
半分正解で、半分間違いです。
この過酷な環境で生き残るためには、ただ痩せることを考えていては身が持ちません。先輩として、これだけは伝えておきたい「生存戦略」をお話しします。
「ダイエット中だから」は禁句!炭水化物はガソリンです
正直に言います。マーチングシーズン中に無理な食事制限をするのは、自殺行為です。
先ほど計算した通り、1回の練習で2000kcal近く消費することもあります。ここで「お昼はサラダだけ…」なんてやっていると、午後の練習で確実に集中力が切れます。最悪の場合、酸欠や貧血で倒れます。これ、脅しじゃなくて本当によくある話なんです。
炭水化物(お米、パン、麺)は、車で言うガソリンです。ガソリンが入っていない車は走りません。
練習がある日は、しっかり食べてください。特に練習の合間のおにぎりやバナナ、ゼリー飲料などの「補食」は超重要!
「食べたら太る…」と心配しなくても大丈夫。あの練習量をこなしていれば、食べた分は確実に燃えますから!(笑)
身体のケアはプロ選手並みにやらないと壊れます
アスリート並みの運動をしているのに、ケアは素人…というのが一番危険です。
僕も現役時代、腰痛やシンスプリント(すねの痛み)に悩まされました。マーチング特有の「不自然な姿勢での歩行」は、関節に独特の負荷をかけます。
練習後のストレッチは「義務」だと思ってやってください。
特に、重い楽器を持っているパートは腰と肩甲骨周り、歩き回るパートはふくらはぎとアキレス腱。お風呂上がりの5分でいいので、筋肉をほぐしましょう。
整体や整骨院に行くのも恥ずかしいことじゃありません。「部活でマーチングやってて…」と言えば、先生も「ああ、あの過酷なやつね」と理解してくれるはずです(笑)。
メンタルもタフじゃないと続かない理由
最後に、カロリー消費とは少し違いますが、メンタルの話も。
マーチングは「集団行動」の極みです。一人がミスをすれば、美しい隊列(フォーム)が崩れます。一人が音を外せば、和音が濁ります。
この「連帯責任」のプレッシャーは相当なものです。
でも、だからこそ、全員で一つのショーを作り上げた時の達成感は、他の何にも代えがたいものがあります。
身体的なキツさと、精神的なプレッシャー。この両方を乗り越えるには、やっぱり「基礎体力」が必要です。
「健全な魂は健全な肉体に宿る」と言いますが、走り込みや筋トレで体を強くしておくと、不思議とメンタルも強くなります。
「辛いな」と思ったら、まずは体を動かして、ご飯を食べて、寝る!
シンプルですが、これが20年続けてきた僕の結論です。
まとめ:マーチング部員は誇り高きアスリートだ!
今回は、マーチング部員の運動量と消費カロリーについて、ぶっちゃけトーク全開で検証してみました。
- マーチングの動きは「全身筋トレ」状態
- 1日の練習で約2,000kcal消費することも珍しくない(アスリート並み)
- 脳のマルチタスクによる疲労も半端ない
- だからこそ、しっかり食べてケアしないと体は持たない!
もし、周りの人に「マーチングってただ歩いてるだけでしょ?」なんて言われたら、この記事を見せてやってください(笑)。
私たちは、重い楽器を抱え、ミリ単位の動きを合わせ、芸術を表現するアスリートなんです。
その運動量と、それを乗り越える根性は、将来どんな世界に行っても通用する最強の武器になります。
キツい練習も多いですが、その分だけ強くなれます。水分と栄養をしっかり摂って、今週末の練習も頑張っていきましょう!
それでは、またフロアでお会いしましょう♪
