【カラーガード編】旗・ライフル・サーベル!ダンスとフラッグで視線を独占する「究極の表現」

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こんにちは!マーチングバンド歴20年超え、人生の半分以上をフロアとフィールドで過ごしてきた「マーチング先輩」です。

今回は、マーチングバンドの中でもひときわ華やかで、観客の視線を一瞬で奪っていく花形パート「カラーガード(Color Guard)」について、ガッツリ語っていきたいと思います!

皆さん、カラーガードって聞いて何を思い浮かべますか?
「あー、あの旗振ってる人たちね?」
「ダンサーみたいな感じでしょ?」

…うんうん、間違ってはいないです。でもね、正直に言わせてください。

ぶっちゃけ、そんな生易しいもんじゃないんですよ!!(笑)

優雅に笑顔で踊っていますが、あの中身は「格闘技」に近いものがあります。重力との戦い、風との戦い、そして自分自身の恐怖心との戦い…。

今回は、そんな奥深すぎるカラーガードの世界について、旗(フラッグ)だけじゃない手具の種類から、求められるダンススキル、そして20年見てきた僕だからこそ語れる「本音の裏話」まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきますね♪

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目次

【基礎知識】カラーガードって何?ただの「旗振り」だと思ったら大間違い!

まず最初に、カラーガードというパートの立ち位置についてお話ししましょう。
マーチングバンドにおいて、彼ら・彼女らは単なる「飾り」ではありません。音楽を視覚的に翻訳する「通訳者」なんです。

マーチングバンドにおける「視覚の要」としての役割

マーチングは「音(Music)」と「動き(Visual)」の融合ですよね?
ブラス(金管楽器)やバッテリー(打楽器)が音楽の迫力を担当するなら、カラーガードはその音楽が持つ「色」や「感情」を視覚化する役割を担っています。

例えば、激しい怒りのような曲調なら、鋭く赤いフラッグをビシッと振る。
逆に、静かで悲しいバラードなら、柔らかい布を纏って流れるように舞う。

観客は耳で音楽を聴きながら、目ではカラーガードの動きを追うことで、曲の世界観に没入できるわけです。だからこそ、カラーガードの演技がズレたり、表現が曖昧だったりすると、バンド全体の評価がガクッと下がっちゃうんですよね…。

正直、責任重大です(笑)。楽器を持たない分、体一つと手具だけで勝負しなきゃいけないので、ごまかしが一切効かないポジションなんですよ。

バレエにジャズ、コンテンポラリーまで!?求められるダンススキル

「旗を振る練習だけすればいいんでしょ?」

これ、初心者が一番勘違いしやすいポイントです。ズバリ言いますが、今のカラーガードは「ダンサー」としてのスキルが必須です。

昔のマーチング(特にミリタリースタイル)では、行進しながら旗を揃えて振ることがメインでしたが、現代のショーアップされたマーチングでは、バレエの基礎(プリエやタンジュなど)から、ジャズダンス、モダンダンス、果てはアクロバットまで求められます。

僕の経験的にも、上手いガードチームって、手具を持っていない時の立ち姿だけで美しいんですよね。指先の伸び方、背中の張り方、足の運び方…。これらは一朝一夕では身につきません。

練習時間の半分をダンスの基礎練(ベーシック)に費やすチームも珍しくないです。「え、今日まだ一回も旗触ってないんですけど…」なんてボヤきが聞こえてくるのも、あるあるな光景ですね(笑)。

衣装の早着替えは当たり前?舞台裏の壮絶なエピソード

カラーガードの見せ場の一つに「衣装チェンジ」があります。
ショーの構成に合わせて、明るい曲から暗い曲へ転換する際、衣装を変えてガラッと雰囲気を変える演出、見たことありませんか?

あれ、客席から見ていると魔法みたいに見えますが、舞台裏(あるいはフィールドの物陰)では戦争状態です。

僕が以前スタッフとして関わっていたチームでは、曲間のわずか40秒で、上着を脱ぎ捨て、ズボンを履き替え、さらに髪飾りまで変えるという無茶なオーダーがありました(笑)。

メンバー同士で「背中のチャック上げて!」「靴紐絡まった!」と叫びながら、次の出番には何食わぬ顔で涼しく登場する…。あのプロ根性は本当に尊敬します。
優雅な白鳥も水面下では必死に足をバタつかせている、と言いますが、カラーガードはまさにそれそのものですね。

【手具図鑑】フラッグだけじゃない!ライフル・サーベルの種類と特徴を深掘り

さて、ここからはカラーガードが操る「武器」…もとい、「手具(プロップ)」について詳しく解説していきましょう。
「なんか棒みたいなの投げてるけど、あれ何?」と思っていた方、必見です!

基本中の基本「フラッグ(旗)」:大きさも形も無限大

まずは王道の「フラッグ」
一般的には1.5メートル〜1.8メートルくらいのポール(棒)に、シルクと呼ばれる布がついたものです。

でも、これにもめちゃくちゃ種類があるんですよ!

  • スタンダードフラッグ: 最も一般的な長方形や独自のカットが施された旗。
  • スウィングフラッグ: ポールが短く、布が大きいタイプ。両手で持って大きく回すと、水面のように綺麗になびきます。
  • オーバーサイズ: ポールが2メートルを超える巨大な旗。振るだけで腹筋が崩壊しそうになります(笑)。

ぶっちゃけ、フラッグの扱いで一番大事なのは「ウェイト(重り)調整」です。ポールの両端にボルトやワッシャーを入れてバランスを調整するんですが、これが自分に合っていないと、投げた時に変な回転をしてキャッチできません。

「弘法筆を選ばず」なんて言いますが、カラーガードは「弘法、筆(ウェイト)をミリ単位で調整する」が正解です。

実は木製!?投げると痛い「ライフル」の正体

次に、白い銃の形をした「ライフル」
これ、遠くから見ると本物の銃に見えますが、実は木製(最近は高強度のプラスチック製も主流)の模擬銃です。

これがね…重いし硬いんですよ!!

重さはだいたい1キロ前後あるんですが、これを空高く5〜6回転させて投げて、手でバシッと受け止めるわけです。
初心者のうちは、キャッチに失敗して突き指したり、回転するライフルが体に当たって青あざを作ったりするのは通過儀礼のようなものです(泣)。

ただ、ライフルが空中で一直線に揃って回転し、全員が一斉に「パァン!!」と音を立ててキャッチする瞬間。あの快感は他の何にも代えがたいですね。
ちなみに、ライフルには「ストラップ(革紐)」が付いていますが、演技中はテープで固定してバタつかないようにするのが一般的です。「え、撃たないの?」と聞かれますが、撃ちませんし、引き金もありません(笑)。

上級者の証「サーベル」:優雅さと危険は紙一重

そして、最も難易度が高いとされるのが「サーベル(剣)」です。
中世の騎士が持っているような剣の形をしていますが、これも演技用にバランス調整されています。

ライフルよりも細くて長いので、空中で回転させるのが非常に難しいんです。しかも、先端が細くなっているため、キャッチの場所がズレるとバランスを崩して即落下します。

身も蓋もないことを言いますが、サーベルを落とした時の音って、心臓に悪いんですよね…。
金属製(または硬質プラスチック)なので、床に落ちると「ガシャーーーン!!」と派手な音が鳴り響きます。静かなバラードの最中にこれをやると、会場中が凍りつきます(笑)。

だからこそ、サーベルを美しく操れるガードメンバーは「上手い人」として一目置かれる存在なんです。優雅に見えますが、常にギリギリの緊張感と戦っているんですよ。

【実践編】初心者が最初にぶつかる壁と、それを乗り越える「極意」

これからカラーガードを始めたい、あるいは始めたばかりで悩んでいる方へ。
20年以上見てきた僕が、誰もが通る「壁」とその乗り越え方を伝授します。

ドロップ(落下)の恐怖を克服するには?

トス(投げ)の練習を始めると、最初にぶつかるのが「落ちてくるのが怖い」という壁です。
自分の頭上に重い棒や木の塊が降ってくるわけですから、本能的に怖いのは当たり前です。

初心者はつい、怖がって腰が引けたり、目をつぶったりしてしまいます。でも、これだけは言わせてください。

「逃げる方が危ない!!」

中途半端に逃げると、手具の軌道を見失って、逆に頭や肩に直撃します。
克服する極意は、「落ちてくる手具を最後までガン見する」こと。これに尽きます。しっかりと目で追っていれば、手が自然と反応しますし、万が一取れないと判断した時も安全に避けることができます。

最初はスポンジ製の柔らかい手具を使ったり、ヘルメットを被って練習するのも全然恥ずかしいことじゃないですよ!安全第一でいきましょう。

風との戦い!屋外練習での「あるある」苦労話

体育館での練習ならまだいいんですが、マーチングは屋外でも活動しますよね。
そこで最大の敵となるのが「風」です。

特にフラッグは、風の影響をモロに受けます。少し風が吹くだけで、旗が体に巻き付いたり、投げたフラッグがブーメランのように戻ってきたり(あるいは彼方へ飛んでいったり…)。

「風速5m?いやいや、練習中止でしょ」と思うじゃないですか?
でも、本番が屋外ならやるしかないんです(笑)。

上級者になると「風を読む」スキルが身につきます。「今は右から風が来てるから、少し左に傾けて投げよう」といった計算を瞬時に行うんです。
初心者のうちは、風上に向かって投げる練習よりも、まずは「風に煽られても体勢を崩さない」足腰の強さを鍛えることが先決ですね。

筋肉痛は勲章?美しさを支える体幹トレーニング

カラーガードの演技は、指先まで神経が行き届いた美しいポーズが基本です。
でも、そのポーズをキープするためには、想像を絶する筋力(特に体幹)が必要です。

重いフラッグを片手でビシッと止める。回転しながらジャンプする。これら全て、腹筋と背筋が弱いと体がブレてしまってカッコ悪く見えます。

僕の知っているトップチームのガードメンバーは、練習の最初に腹筋・背筋・腕立てを数百回こなしていました。
「優雅な白鳥」になるためには、ゴリゴリの筋トレが必要なんです。翌日、腕が上がらなくてシャンプーができない…なんていうのは、ガードメンバーにとっての「あるある」であり、頑張った勲章みたいなものですよ♪

【表現力】「上手い人」と「魅せる人」の決定的な違いとは?

最後に、技術的な上手さを超えた「表現力」の話をしましょう。
コンテストで審査員を唸らせる、あるいは観客を泣かせるプレイヤーには共通点があります。

顔で踊る!表情管理(フェイス)の重要性

ズバリ言います。「無表情で完璧なトス」より、「最高の笑顔で多少ミスる演技」の方が、観客の心には残ります。

マーチングのフィールドは広いです。遠くの客席まで感情を届けるには、普段の10倍くらいのオーバーリアクションが必要です。
単にニカッと笑うだけじゃありません。苦しい曲なら苦悶の表情を、希望の曲なら未来を見据えるような眼差しを。

これを専門用語(?)で「フェイスを作る」なんて言いますが、上手い人は曲が始まった瞬間、憑依したかのように別人の顔になります。
鏡の前で、自分の顔がどう見えているか研究するのも立派な練習の一つですよ!

指先まで神経を尖らせる「フリーハンド」の美学

手具を持っていない方の手、いわゆる「フリーハンド」
ここが死んでいる(力が抜けてブラブラしている)と、どんなに凄い技を決めても一気に素人っぽく見えます。

逆に、フリーハンドが美しく伸びていると、体全体が大きく見え、演技に品格が生まれます。
「神は細部に宿る」と言いますが、カラーガードにおいては「神は指先に宿る」と言っても過言ではありません。常に「誰かに指先を引っ張られている」感覚を持つのがコツです。

20年の経験で気づいた「空間を支配する」感覚

最後に、僕が20年見てきて感じた「究極の表現」について。
本当に凄いカラーガードは、一人で踊っていても、まるでその周りの空間ごと支配しているようなオーラがあります。

これは、単に体を大きく動かすだけでなく、「自分のエネルギーを外へ外へと放出する意識」から生まれるものです。
「ここで見て!」「私の想いを受け取って!」という強い意志が、手具の回転やダンスのキレに乗って観客席まで飛んでくるんです。

技術は練習で裏切りませんが、この「魅せる心」は、自分自身がどれだけその曲を愛し、表現したいかという情熱にかかっています。

まとめ:カラーガードは「スポーツ」であり「芸術」だ!

いかがでしたか?
カラーガードというパートが、単なる「旗振り」ではなく、アスリート並みの身体能力と、アーティストとしての表現力を求められる奥深い世界だということが伝わったなら嬉しいです。

正直、練習はしんどいです。あざはできるし、夏は暑いし、冬は手がかじかんで痛いし…。
でも、ショーのクライマックスで、全員のフラッグが一斉に開き、観客席から「うわぁっ!」という歓声が上がった時のあの瞬間。
あれを一度味わってしまうと、もう辞められないんですよね(笑)。

もしあなたがこれからカラーガードを始めるなら、あるいは今壁にぶつかっているなら、ぜひ「楽しむ心」と「表現する喜び」を忘れないでください。
あなたのその一本のフラッグが、誰かの心を動かす魔法の杖になるかもしれませんよ♪

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!マーチング先輩でした!

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この記事を書いた人

マーチング歴20年以上のホルン吹きですが、現在はドラム、カラーガードなどもやっています。
高校から楽器を始めた初心者スタートでしたが、全国大会グランプリ受賞まで経験しました。 現在は社会人バンドで活動中。
ブログでは「綺麗な歩き方」や「5m8歩の極意」など、初心者さんがつまづきやすいポイントを解説しています。コンテ作成や練習方法のご相談もお気軽にどうぞ!

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