こんにちは!マーチングバンド歴20年超え、人生の半分以上を体育館と炎天下のグラウンドで過ごしてきた「頼れる先輩」ブロガーです。
突然ですが、マーチングの大会シーズン、皆さん生きてますか?(笑)
華やかな衣装を着て、照明を浴びてアリーナで演奏演技をする…そんなキラキラした姿に憧れて入部したものの、現実は泥臭い練習の日々。そして何より、大会シーズンの「遠征」って、想像以上に過酷じゃないですか?
今回は、そんなマーチングバンドの知られざる裏側、「大会遠征あるある!大型バスとトラック移動の光景」について、ぶっちゃけトーク全開で語っていきたいと思います。
一般のお客さんには絶対に見えない、でも部員にとっては「こここそが本番!」と言っても過言ではない移動のドラマ。20年以上この世界にいる僕の経験的には、演奏のクオリティと同じくらい、この「移動力」がバンドの強さを決めると確信しています。
これから初めて遠征に行く初心者の方も、数々の修羅場をくぐり抜けてきたベテランの方も、「あるある~!」と頷きながら読んでくださいね♪
大型バスは「走る仮眠室」?座席争奪戦と車内のカオス
マーチングバンドの移動といえば、やっぱり大型バスですよね。全国大会クラスになると、メンバーとスタッフ合わせてバス3台、4台連ねての大移動なんてことも珍しくありません。
外から見れば「わあ、すごい団体が来た!」って感じですが、一歩車内に入ればそこはもう、独特のルールと生活感に溢れたカオスな空間です。
ぶっちゃけ、バス移動を制する者は遠征を制します。ここでは、バスの中で繰り広げられる人間模様について深掘りしていきましょう。
補助席は新人の指定席?ヒエラルキーの真実
まず、最初にぶち当たるのが「座席決め」の問題です。
学校や団体によってルールは違いますが、多くの強豪バンドには暗黙の、あるいは明文化された「座席ヒエラルキー」が存在しますよね?(笑)
基本的に、バスの後方座席、特に一番後ろの5人掛けシートなどは、パートリーダーやドラムメジャー、あるいは発言力の強いベテラン勢(いわゆる「お局様」的な…おっと失礼!)が陣取ることが多いです。後ろの方がリクライニングを気兼ねなく倒せるし、先生や指導者の目も届きにくいですからね。
で、問題は新人や下級生です。
ズバリ言いますが、人数が多いバンドの場合、「補助席」は新人の指定席になりがちです。これ、本当にキツイんですよね…。
片道5時間、6時間の移動をあの硬くて小さな補助席で過ごす苦行。しかも、通路に出ているので、SA(サービスエリア)休憩のたびに真っ先に立って道を開けなきゃいけない。「どうぞ!」なんて笑顔で先輩を通すものの、内心は「腰が…腰が砕ける…!」と悲鳴を上げているはずです。
僕も1年目の頃は、補助席で東京から関西まで移動した経験がありますが、到着した時点でHP(体力)が半分くらい削られていました(笑)。
でもね、これを乗り越えることで同期との絆が深まるのも事実。「補助席同盟」みたいな謎の連帯感が生まれて、SAで降りた時にお互いの背中をさすり合う…なんて光景も、マーチングならではの青春です。
消灯後の静寂と、どこからか聞こえるいびきと寝言(笑)
夜行での移動や、帰りのバスの中。消灯時間が過ぎると、車内は一気に静まり返ります。
練習で極限まで体を動かしているマーチング部員たち。スイッチが切れた瞬間の「寝落ちスピード」は、のび太くん並みに早いです。
ここで役立つのが、マーチング特有のアイテム。そう、「シェコー(帽子)ケース」や衣装カバンです。これを窓際に積み上げて枕代わりにしたり、足元に置いてオットマン(足置き)にしたり。限られたスペースをいかに快適にするか、部員たちは建築家並みに工夫を凝らします。
しかし、静寂は長くは続きません。
しばらくすると、車内のあちこちから聞こえてくるんですよ。重低音のいびきや、意味不明な寝言が(笑)。
「ワン、ツー、スリー…」とカウントを数える寝言ならまだ可愛いものですが、いきなり「そこ!列が曲がってる!!」と怒鳴るような寝言が聞こえてきて、ビクッとして全員起きるなんてこともありました。
ぶっちゃけ、疲れすぎて全員が白目を剥いて寝ている光景は、誰にも見せられないホラー映像です。でも、それだけ本気で取り組んでいる証拠。隣の席の先輩が寄りかかってきて重くても、そっと肩を貸してあげる優しさが育つのもこの時間ですよね♪
トイレ休憩のSAは時間との戦い!点呼の緊張感
バス移動で最も緊張感が走る瞬間、それは「SAでのトイレ休憩」です。
「はい、ここで15分休憩!出発は◯時◯分厳守!」
このアナウンスと共に、バス数台から総勢100人以上のジャージ集団が雪崩のように降りていきます。一般のお客さんからしたら「えっ、何事!?」って驚かれますよね。
特に女子トイレの行列は死活問題。並んでいる間に休憩時間が終わってしまう恐怖と戦いながら、いかに効率よく用を足し、コンビニで軽食をゲットするか。これはもはや、フロアドリル(演奏演技)のコンテ(動きの設計図)をこなすより高度な計算が必要です。
そして出発時間の5分前にはバスに戻り、点呼開始。
「1号車、点呼とります!番号!」「1!2!3!…」
この時、もし誰か一人が遅れていたら…。車内に流れるあの凍りつくような空気、経験したことありますよね?(笑)
「おい、〇〇がいないぞ!」「誰かトイレで見てないか!?」と大騒ぎになり、遅れて走ってきた部員がバスに乗り込んだ瞬間の、「あいつやったな…」という冷ややかな視線と、先生からの雷。
集団行動の厳しさを骨の髄まで叩き込まれるのが、このSA休憩なのです。正直、演奏のミスより、集合時間の遅刻の方が罪が重いとされるバンドも多いですからね。
楽器トラックへの積み込みは「立体パズル」の極み
さて、人間が乗るバスの話の次は、楽器たちを運ぶ「トラック」の話です。
マーチングバンドには、巨大な楽器がたくさんあります。チューバ、バッテリー(マーチング特有の打楽器群)、そしてマリンバやヴィブラフォンなどのフロントピット楽器。これらを4トンや10トンのトラックに積み込む作業、これこそがマーチングバンドの裏のメインイベントです。
「積み込み」は単なる力仕事ではありません。あれは高度な知能ゲームであり、芸術です。
「テトリス」も真っ青!数センチの隙間も無駄にしない職人技
皆さんのバンドにも、「トラック係(通称:トラ係)」と呼ばれる積み込みのスペシャリストがいませんか?
彼ら(彼女ら)の頭の中には、トラックの荷台の3D図面と、全ての楽器のサイズが完璧にインプットされています。
「はい、まず奥にコンバス(コントラバス)のケース立てて!その隙間にカラーガードのポール入れて!上段にはスネアドラムを2段重ねで!」
この指示の的確さたるや、現場監督そのもの。数センチの隙間も見逃さず、クッション代わりの毛布を詰め込み、まるでテトリスのように美しく楽器を収めていきます。
ぶっちゃけ、この積み込みが下手だと、全部入りきらなくて「積み残し」が発生します。出発直前に「えっ、大太鼓が一個入らない…?」なんてなったら大惨事。全員で一度荷物を降ろしてやり直し、なんてことになったら、その日の雰囲気は最悪です。
だからこそ、トラ係の権限は絶大。「そこ!もっと奥に詰めて!」「遊びを作らない!」と怒号が飛んでも、誰も逆らえません。僕も現役時代はトラ係でしたが、あのパズルがピタッとハマって、最後の扉(ウィング)が閉まった瞬間の快感は、何物にも代えがたいものがありました(笑)。
バッテリー(打楽器)の重さは愛の重さ?腰痛との戦い
積み込みで一番しんどいのが、やっぱり打楽器(バッテリー&ピット)関係です。
特にピット楽器のマリンバやシロフォン。あれ、解体して運ぶにしても、フレーム(枠)がめちゃくちゃ重いんですよね…。しかも、トラックの荷台って結構高い位置にあるので、下から持ち上げる人と、上で受け取る人の連携が命です。
ここでよくあるのが、管楽器(ホーンズ)メンバーと打楽器メンバーの温度差。
自分の楽器(トランペットとか)だけサッと積んで、「じゃ、トイレ行ってきまーす♪」なんて消えようとする管楽器メンバーがいると、打楽器メンバーの殺気がMAXになります。
「おい!手伝えよ!!(怒)」
身も蓋もないですが、マーチングは助け合い。重い楽器を全員でバケツリレー方式で運ぶときの一体感こそが、バンドの結束力を高めるんです。
ただ、正直なところ、遠征から帰ってきた翌日は、演奏の疲れよりも「積み込み・積み下ろし」による腰痛の方が深刻だったりします。コルセット巻いて練習に来る先輩を見ると、「ああ、歴戦の勇者だ…」とリスペクトしたくなりますよね。
ラッシングベルトと毛布は命綱!楽器を守るプロ意識
トラック移動で一番怖いのは、移動中の振動で楽器が破損することです。
数百万もするマリンバやチューバが、トラックの中で暴れまわったら…想像するだけでゾッとします。
そこで登場するのが、運送屋さんも使う「ラッシングベルト(ガッチャ)」と、大量の「養生用毛布(パット)」です。
楽器と楽器が直接触れないように毛布を何重にも巻き、最後にベルトで壁にガッチリ固定する。この「締め加減」が難しいんです。緩すぎると荷崩れするし、キツすぎると楽器ケースが歪んでしまう。
20年やっている僕の経験的には、この「養生(ようじょう)」へのこだわりに、そのバンドの品格が出ます。楽器を大切に扱えないバンドは、音も雑になることが多いです。
あの独特のホコリっぽい毛布の匂いを嗅ぐと、今でも条件反射で「大会だ!」と緊張してしまうのは、僕だけじゃないはずです(笑)。
遠征先の宿舎・練習場での「あるある」ハプニング
長い移動を終えて現地に到着しても、まだまだ試練は続きます。むしろここからが本番。
遠征先というのは、いつもの練習場とは勝手が違います。予想外のトラブルや、非日常の環境が生むドラマが盛りだくさんです。
雑魚寝の部屋で生まれる謎の連帯感と恋バナ
遠征の宿泊先。予算が潤沢な団体ならホテルかもしれませんが、多くの場合は「青年の家」的な研修施設や、大広間での雑魚寝スタイルじゃないでしょうか?
布団を隙間なく敷き詰めて、数十人が川の字になって寝る。まさに修学旅行の延長戦です。
練習でクタクタのはずなのに、消灯後にヒソヒソ話が盛り上がってしまうのは人間の性(さが)。
「ねえ、〇〇先輩と△△さん、付き合ってるらしいよ」
「マジで!?どおりでパート練習の時、雰囲気違うと思った!」
ズバリ言いますが、マーチングバンドの恋愛事情は遠征で加速します。
普段見せないジャージ姿のオフショットや、お風呂上がりの姿。そして「大会前夜」という吊り橋効果。これで恋が生まれないわけがない!(笑)
ただし、翌朝の朝練で寝不足がバレると、指導者にこっぴどく叱られるので要注意。青春を謳歌するのもいいですが、あくまでメインは大会であることを忘れずに…なんて言いつつ、そういう思い出が一番残ってたりするんですよね。
練習場所がない!駐車場や河川敷でのゲリラ練習
遠征先で一番困るのが「練習場所の確保」です。
大会会場の近くで音が出せる場所なんて、そうそうありません。そこでマーチングバンドは、ありとあらゆる場所を練習場に変えます。
公園の駐車場、河川敷、時には高速道路の高架下…。
「5m8歩(5メートルを8歩で歩く基本歩幅)」のポイントなんて書いてあるわけがないので、メジャー(巻尺)を使って自分たちでポイントを作ったり、白線がない駐車場のアスファルトの継ぎ目を目印にしたり。
時には「音出し禁止」の場所で、楽器を構えるだけの「メンタルリハーサル(エア演奏)」を延々とやることもあります。
通りがかりの人から見たら、無音で楽器を振り回して行進している集団は、正直かなり怪しいです(笑)。でも、どんな環境でもベストを尽くそうとするその姿勢が、本番の強さに繋がるんです。
「環境のせいにするな!」というのはマーチング界の鉄則。雨が降ろうが地面がデコボコだろうが、そこでどうパフォーマンスするか。遠征はまさに、適応能力を試される場なんですね。
帰りのバスは「お通夜」か「宴会場」か?結果次第の空気感
そして全ての行程を終え、大会本番が終わった後の「帰りのバス」。
これほど天国と地獄がはっきり分かれる空間はありません。
目標としていた「金賞(ゴールド)」や「全国大会出場」が決まった時の帰りのバスは、もうフェス状態です。BGMをガンガンかけて、お菓子パーティーが始まり、マイクを持ってカラオケ大会…。疲れなんて吹き飛んで、最高の凱旋パレードになります。
しかし、逆に思ったような結果が出なかった時…。
バスの中は「お通夜」です。本当に、エンジン音しか聞こえません。
すすり泣く声が響き、誰も言葉を発せず、窓の外を流れる夜景を虚ろな目で見つめるだけ。指導者の先生が乗っている号車なんて、息をするのも憚られるほどの重苦しい空気になります。
ぶっちゃけ、この「負けバス」の空気は二度と味わいたくないトラウマ級のものです。でも、20年経って振り返ると、あの悔しさと静寂の中で噛み締めた感情こそが、次のステップへの原動力になったんだな、とも思います。
まとめ:移動こそがもう一つの戦いであり、青春の思い出
いかがでしたでしょうか?
マーチングの大会遠征、華やかな表舞台からは想像もつかないような、泥臭くて人間臭いドラマが詰まっていますよね。
大型バスでの座席争いも、トラックへのテトリス積み込みも、SAでのダッシュも。全ては「最高の8分間(演奏時間)」のためにあります。
これから遠征を控えている現役の皆さん。移動は正直しんどいです。体も痛くなるし、気も遣います。
でも、引退してから仲間と酒を飲んで語り合うとき、意外と話題に上がるのは「あの時の大会の演奏」よりも、「行きのバスで起きたハプニング」や「宿舎でのバカ騒ぎ」だったりするものです。
どうか、その一瞬一瞬を楽しんでください。移動の苦労も含めて、全部が皆さんの大切な「マーチングライフ」の一部ですから♪
それでは、次の遠征も安全運転で、最高のShowをしてきてくださいね!Good Luck!
