「新部長・パートリーダーになった君へ」20年見てきた先輩が贈る、チーム運営の極意
まずは新体制のスタート、おめでとうございます!そして、部長やパートリーダーへの就任、本当にお疲れ様です!
……って言われても、正直「嬉しい」より「不安」の方が大きくないですか?(笑)
20年以上、このマーチングの世界にどっぷり浸かっている僕ですが、毎年この時期になると、不安そうな顔をした新リーダーたちをたくさん見かけます。
「先輩たちみたいに上手く仕切れるかな…」
「あの子、言うこと聞いてくれるかな…」
「ぶっちゃけ、自分にリーダーなんて向いてない気がする…」
そんな悩み、痛いほどわかります。僕自身も現役時代、パートリーダーになって最初の1ヶ月で胃薬とお友達になりましたからね(笑)。
でも、安心してください。最初から完璧なリーダーなんていませんし、そもそも「完璧」である必要なんてないんです。
今日は、長年いろんなチームを見てきた僕が、建前抜きの「ぶっちゃけベース」で、チーム運営の極意をお話しします。
これを読めば、肩の荷が少し降りて、明日の練習に行くのがちょっと楽しみになるはずです♪
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ぶっちゃけ、「俺についてこい!」は古い? 現代のマーチング・リーダーシップ論
マーチングバンドのリーダーと聞いて、どんな姿を想像しますか?
体育館の真ん中で仁王立ちして、「気合が足りねぇんだよ!」って怒鳴り散らす熱血タイプ?
それとも、圧倒的な演奏技術とMM(マーチング・マニューバリング:歩き方の基礎動作のことですね)で背中で語るカリスマタイプ?
正直に言いますね。
そのイメージ、一旦ゴミ箱に捨てちゃってください!(笑)
もちろん、そういうスタイルがハマる場合もありますが、今の時代、そして多くの中高生・大学生のチームにおいて、そのやり方はリスクが高すぎます。20年見てきた僕の経験則ですが、トップダウンで強引に引っ張ろうとするチームほど、夏場の大会シーズン前に空中分解しやすいんですよ…。
昔ながらのスパルタ指導が通用しない理由
ひと昔前なら、「先輩の言うことは絶対!」みたいな空気が当たり前でしたよね?
「5m8歩(5メートルを8歩で等間隔に歩く、マーチングの超基本!)ができてない! 何回やってんだ!」なんて怒鳴られて、泣きながら練習する…みたいな。
これ、僕も経験ありますが、ぶっちゃけ効率悪くないですか?
恐怖で支配されたチームは、確かに一見揃っているように見えます。でもそれは「怒られないため」に動いているだけで、「良いショーを作りたい」という自発的なエネルギーじゃないんです。
これだと、本番のプレッシャーがかかった場面や、予想外のトラブルが起きた時にめちゃくちゃ脆い。
それに、今のメンバーたちは「納得感」をすごく大事にします。「なぜそれをやるのか」「どうすれば良くなるのか」というロジックがないまま、ただ精神論で押さえつけようとすると、あっという間に心が離れていきます。
「あの先輩、うるさいだけだよね」って裏で言われちゃうのがオチです。悲しいけど、これが現実です。
目指すべきは「サーバントリーダー」! 支える力がチームを変える
じゃあ、どうすればいいの?って話ですよね。
僕がここ数年、特に「上手くいってるなぁ」と感じるチームのリーダーは、「サーバントリーダーシップ」を発揮しています。
ちょっと横文字で難しそうですが、要は「奉仕型リーダー」のこと。
「俺についてこい!」と先頭を走るんじゃなくて、一番後ろから「大丈夫? 何か困ってることない?」って声をかけて、みんなが走りやすいように障害物を取り除いてあげるイメージです。
例えば、
・練習場所のライン引きを率先してやる
・後輩の楽器の調子を気にかける
・コンテ(動きの設計図)で分かりにくい動きがあったら、自分が先に解析して噛み砕いて教える
こういう「地味な下支え」ができるリーダーこそ、実は一番信頼されるんです。
「先輩があんなに動いてくれてるんだから、私たちも頑張ろうよ」
自然とそういう空気が生まれてくるチームは、本当に強いですよ♪
20年の経験で見た「失敗するリーダー」と「愛されるリーダー」の違い
ここで少し、僕が見てきた実例をぶっちゃけますね。
【失敗するリーダーの特徴】
ズバリ、「自分ができることは他人もできる」と思い込んでいる人です。
自分がハイB♭(トランペットの高い音とかですね)を軽々出せるからって、出せない後輩に「なんで出ないの? 気合足りないんじゃない?」って言っちゃう。
これ、最悪です(笑)。能力の差を理解せず、自分の物差しだけで測ろうとすると、チーム内に深い溝ができます。
【愛されるリーダーの特徴】
逆に愛されるリーダーは、「自分の弱みを見せられる人」です。
「ごめん、ここのリズム、僕も苦手だから一緒に練習しよう!」
「私、まとめるの下手だから、みんな助けてね!」
こうやって素直に言えるリーダーの周りには、必ず「支えてくれるフォロワー」が集まります。
マーチングって、個人の技術だけじゃ成り立たない「究極の団体競技」じゃないですか?
リーダー一人で頑張るんじゃなくて、周りを巻き込んで「助けてもらう」のが、実は一番賢い運営術なんです。
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練習が変わる! 魔法の「声掛け」テクニック
リーダーになったら避けられないのが、練習中の「指示出し」や「注意」ですよね。
ドラムメジャーやパートリーダーとして前に立った時、どう声をかければいいか悩むこと、ありませんか?
「もっと集中して!」
「周り見て!」
……正直、これ言ってる本人も「何言えばいいかわかんないから、とりあえず言ってる」こと、ありますよね?(笑)
でも、抽象的な言葉じゃ伝わらないんです。ここでは、明日から使える具体的な声掛けテクニックを伝授します!
ダメ出しよりも「具体出し」。感情論はNG!
練習中、動きが揃わないとイライラしますよね。わかります。
でもそこで、「何回言ったらわかるの!?」って感情をぶつけても、1ミリも解決しません。
むしろ空気が悪くなって、余計に合わなくなる悪循環です。
大事なのは、「感情」と「事実」を切り離すこと。
そして、ダメ出しではなく「具体的な修正案」を出すことです。
×「列が汚い! まっすぐ歩いて!」
○「ポイント間のインターバル(間隔)が狭くなってるよ。右側の人はもう少し歩幅意識してみて」
×「音が小さい! もっと出して!」
○「ブレスの吸い込みが浅いかも。4拍目の裏でしっかり吸う意識でいこうか」
どうですか? 言われた側も「あ、何をすればいいか」が明確になりますよね?
マーチングは物理的な動作と音楽の組み合わせです。精神論ではなく、物理的な解決策を提示するのがリーダーの役割だと割り切っちゃいましょう。
もし原因がわからなかったら?
「ごめん、なんかズレてるけど原因わかんないから、一回みんなで見てみよう!」でOKです! 知ったかぶりするより100倍マシです♪
褒め言葉のサンドイッチ戦法でモチベーション爆上げ
これ、僕も現役時代によく使っていたテクニックなんですが、「サンドイッチ話法」って知ってますか?
指摘したいこと(ネガティブな内容)を、褒め言葉(ポジティブな内容)で挟むんです。
- 【褒める】:「さっきのランスルー(通し練習)、アタック(出だし)の音色がすごく揃ってて良かったよ!」
- 【指摘】:「ただ、中盤のクローズ(密集隊形)になるところでテンポが走り気味だったから、そこだけ足元注意しようか」
- 【期待】:「そこさえ直れば、もっと迫力出ると思うから、もう一回やってみよう!」
これだと、言われた方も「否定された」と感じずに、「もっと良くしよう」と前向きになれますよね?
特にマーチングは長時間練習で疲労も溜まりやすいので、モチベーション管理は超重要。
「褒める」はタダですから、バンバン使っていきましょう!(笑)
「大丈夫?」は禁止ワード!? 本当に相談される聞き方
後輩やメンバーの様子がおかしい時、「大丈夫?」って聞いてませんか?
これ、実はNGワードに近いんです。
なぜなら、日本人の9割は「大丈夫?」と聞かれたら、反射的に「大丈夫です」って答えちゃうから!(笑)
これじゃあ、本音なんて引き出せません。
相談しやすいリーダーになりたいなら、質問の仕方を変えてみましょう。
「最近、練習量増えてるけど、体調どう?」
「今のコンテの動き、正直キツイところない?」
「パート内の雰囲気、ぶっちゃけどう思う?」
こうやってYes/Noで答えられない具体的な質問(オープン・クエスチョンと言います)を投げかけると、相手も話しやすくなります。
「実は、膝がちょっと痛くて…」
「あの動き、どうしても間に合わなくて…」
そんな本音がポロッと出てきたら、こっちのものです。しっかり耳を傾けてあげてくださいね。
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孤独にならないために。メンタルを守る「サボり」の美学
最後に、一番大事な話をします。
それは、リーダーである「あなた自身」の心を守ることです。
責任感が強い人ほど、全部自分で背負い込んで、誰にも相談できずに潰れてしまう…。
そんな悲しいケースを、僕は20年間で山ほど見てきました。
だからこそ言わせてください。
リーダーこそ、上手に「サボる」べきなんです!
全部自分で抱え込むと、必ずパンクします
「部長なんだから、一番早く来て一番遅く帰らなきゃ」
「パートリーダーなんだから、一番上手くなきゃいけない」
そんな呪いにかかっていませんか?
ズバリ言いますが、無理です!(笑)
人間だもの、調子が悪い日もあれば、どうしてもやる気が出ない日だってあります。
リーダーが完璧すぎると、周りのメンバーは「あの人は特別だから」と線を引いてしまいます。
むしろ、たまにポンコツな部分を見せるくらいの方が、「私たちが支えなきゃ」とチームの結束力が上がることも多いんですよ。
「全部自分でやらなきゃ」という思い込みは、今すぐ手放してください。
同期や後輩を頼る勇気。「助けて」が言えるリーダーは強い
リーダーの仕事の中で、一番重要なスキルは何か知っていますか?
それは、「仕事を振る(デリゲーション)」スキルです。
・楽譜の管理は、几帳面な〇〇ちゃんにお願いする。
・練習場所の鍵開けは、家が近い〇〇君に頼む。
・後輩の指導係は、教え上手な同期に任せる。
これ、全然「サボり」じゃありません。「適材適所」という立派なマネジメントです!
そして、頼まれた側も「信頼して任された」と感じて、意外と嬉しかったりするものです。
「ごめん、これ一人じゃ回らないから手伝って!」
この一言が言えるようになったら、あなたはもう立派なリーダーです。
一人で抱え込んで自爆するリーダーより、周りを巻き込んでなんとかしちゃうリーダーの方が、結果的にチームを遠くまで連れていけますからね♪
練習後の「自分へのご褒美」設定のススメ
メンタルを保つためには、マーチングから完全に離れる時間も必要です。
家に帰ってもコンテとにらめっこ、LINEはずっと部活の連絡…これじゃ息が詰まりますよね。
僕のオススメは、「強制オフモード」を作ること。
・練習終わりのアイスは一番高いやつを買う!
・日曜の夜は絶対に部活の連絡を見ないで推しの動画を見る!
・月に一回は楽器を持たずに友達と遊ぶ!
なんでもいいです。自分を甘やかすルールを作ってください。
リーダーが笑顔で元気じゃないと、チームの雰囲気も暗くなります。
自分の機嫌を取るのも、リーダーの大事な仕事の一つですよ!
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まとめ:完璧じゃなくていい。あなたらしいリーダー像を見つけて
ここまで、ちょっと長々とお話ししてきましたが、いかがでしたか?
「リーダーシップ」とか「チーム運営」なんて言うと難しく聞こえますが、要は「みんなと楽しく音楽をするために、ちょっとだけお膳立てをする係」くらいに思っておけばいいんです。
・「俺についてこい」じゃなくて「一緒に頑張ろう」のスタンスで。
・感情ではなく、具体的な解決策を提案する。
・一人で抱え込まず、周りに「助けて」と言う。
これさえ意識していれば、きっと素敵なチームになります。
20年やってきた僕が保証します。
失敗したっていいんです。コンテ読み間違えて、全員を変な方向に歩かせちゃったこと、僕なんて何回あるか数え切れません(笑)。
それでも、みんなで汗かいて、一つのショーを作り上げた時の感動は、リーダーをやった人にしか味わえない特権です。
どうか、気負いすぎずに。
あなたらしい、等身大のリーダーシップで、最高のシーズンを作ってくださいね!
応援しています♪
