はじめに:あなたも「こっち側」の住人ですよね?
こんにちは!マーチングバンドの世界にどっぷり浸かって早20年以上。人生の半分以上を「5メートル四方」のグリッドの上で過ごしてきた、自称・マーチング界の頼れる先輩ブロガーです。
突然ですが、あなたは街を歩いているとき、ふと自分の足元を見て「あ、また左足から出しちゃった…」と苦笑いしたことはありませんか?
もしくは、スーパーで流れるBGMに合わせて、無意識に歩くテンポを調整してしまった経験は?(笑)
ぶっちゃけ言います。それは病気ではありません。「マーチング経験者の勲章」です!
今日は、私たちマーチング経験者が、引退して何年経ってもどうしても抜け出せない「奇行」や「あるある」を、私の20年の経験と偏見(?)を交えて、愛を込めて紹介します。
「あるある~!」とスマホの前で頷きながら、ニヤニヤして読んでくださいね♪
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【絶対王者】無意識の「左足スタート」症候群
なぜ体は「左」を求めてしまうのか?
まず、これだけは言わせてください。マーチング経験者にとって、最初の一歩が右足だなんて、生理的に無理なんです!(笑)
マーチングバンドやドラムコーの基本中の基本、それは「フォワード・マーチ(前進)」の掛け声とともに、左足から踏み出すこと。初心者の頃、来る日も来る日も「左!右!左!右!」と体に叩き込まれましたよね?
僕の経験的にも、現役時代に何万回、いや何億回と「左足スタート」を繰り返してきました。その結果、脳みそを経由せずとも、体が勝手に「動き出し=左」と認識するようになってしまったのです。
これはもう、パブロフの犬ならぬ「パブロフのマーチャー」状態。横断歩道の信号が青になった瞬間、駅の改札を抜ける瞬間、無意識に左足がスッと前に出る。これはもう、一生治らない呪い…いえ、体に染み付いた美しい習慣なのです♪
右足から出そうとすると起きる「謎のつまづき」
じゃあ、意識して右足から出せばいいじゃないか、と思いますよね?
でも、正直、右足から歩き出すと気持ち悪くて仕方がないんですよ。
たまに意識して「よし、今日は右足から踏み出してみよう」なんてチャレンジすることがあるんですが、その瞬間に体が「えっ!?エラー発生!」とパニックを起こします。
結果、なんだかギクシャクしてつまづきそうになったり、右足を出したのになぜか左足も同時に出そうとして変なスキップみたいになったり…。街中でこれをやると、ただの不審者です(笑)。
「右足スタート」は、僕らにとって「利き手じゃない方で箸を持つ」くらい違和感のある行為。だから、無理に治そうとせず、堂々と左足から踏み出せばいいんです!
結婚式や面接…大事な場面ほど出る「左足の呪い」
この「左足スタート」が特に顔を出すのが、緊張する場面です。
例えば、就職活動の面接で入室するときや、友人の結婚式でバージンロードを歩く(あるいはエスコートする)とき。緊張すればするほど、体は一番慣れ親しんだ動きをしようとします。
「失礼します!」と元気よく入室したその一歩目、ズバリ左足じゃありませんでしたか?
僕の友人のマーチャーは、自分の結婚式で新婦と入場する際、緊張のあまり完全に「マークタイム(足踏み)」の姿勢になってしまい、ドレスの裾を踏まないようにという意識と相まって、完全に「コンテ(動きの設計図)通りに歩く兵隊」みたいになっていました(笑)。
でも安心してください。左足から出る姿は、背筋が伸びていて美しいはずですから♪
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【人間メトロノーム】街中のBGMが全て「テンポ」に聞こえる
スーパーのJ-POPは「行進曲」である
買い物中、スーパーやコンビニで流れている有線のJ-POP。一般の人にはただのBGMですが、私たちにとっては「強制的なテンポ指定」ですよね?
アップテンポな曲(BPM140くらい)が流れると、無意識に歩くスピードが早くなり、カートを押す手がキビキビと動いてしまう。逆にバラード(BPM70くらい)が流れると、急に足取りが重くなり、優雅な「スローマーチ」になってしまう。
これ、身も蓋もないですが、完全に職業病です。
特にドラムライン(打楽器)出身の人は重症ですね。店内で流れる曲の裏拍(ン・チャ・ン・チャ)を感じ取り、無意識に指でリズムを刻んでしまっていませんか? レジ待ちの列で、前の人のカゴを叩きそうになる衝動を抑えるのに必死なはずです(笑)。
曲の変わり目で発生する「急ブレーキ&急加速」
一番困るのが、曲が変わる瞬間です。
それまで軽快なポップスに合わせて颯爽と歩いていたのに、急に演歌のようなスローな曲に変わった瞬間、僕らの体は「リタルダンド(だんだん遅く)」や「アッチェレランド(だんだん速く)」を勝手に実行しようとします。
街中で急に歩く速度が変わる人を見かけたら、それは十中八九マーチング経験者です。僕もよく、イヤホンで音楽を聴きながら歩いているときに、曲調が変わって急に早歩きになり、周りの人を追い抜いて驚かれることがあります。
「音楽と足が合っていないと気持ち悪い」という感覚は、一般の人にはなかなか理解されない孤独な悩みですが、音楽と一体化している証拠だと思って諦めましょう♪
無音でも脳内で「120BPM」が鳴り響く
さらに重症化すると、BGMがなくても脳内で常にメトロノームが鳴り響くようになります。
マーチングの基本テンポである「BPM120(1分間に120拍)」。これは「星条旗よ永遠なれ」などのマーチのテンポですが、僕らの体内時計にはこのBPM120が標準装備されています。
急いでいるときはBPM160、疲れているときはBPM100など、自分の体調や状況をBPMで管理し始めたら、もう立派なマーチング中毒者です。
「あと5分で駅に着かなきゃ」という時、無意識に「テンポ180で5分間維持すれば間に合う!」なんて計算をしてしまうのも、マーチャーあるあるですよね?(笑)
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【5m8歩の呪縛】世界を「62.5cm」で測ってしまう
そもそも「5m8歩」って何?という話
ここで少し専門的な話を噛み砕いておきましょう。初心者の方のために説明すると、マーチングには「5メートルを8歩で歩く」という基本の歩幅があります。(正確には5ヤード=約4.57mを8歩ですが、日本ではわかりやすく5m8歩=1歩62.5cmで教わることが多いです)。
この「62.5cm」という歩幅、現役時代にはメジャーを使ってミリ単位で体に叩き込みましたよね? その結果、僕らの足は精密機械のように、常に一定の歩幅を刻めるようになってしまったのです。
これが日常生活でどう影響するかというと…距離感がすべて「歩数」に変換されてしまうんです。
横断歩道の白線は「ポイント」に見える
街中の横断歩道。あれは僕らにとってただの道路ではありません。「練習用のグリッド」に見えてしまいます。
白線の幅や間隔を見ると、無意識に「あ、これは広めのステップだな」とか「ここは細かく刻まないと踏めないな」と瞬時に判断。そして、白線の上を絶対に踏まないように、あるいは白線の真ん中を正確に踏むように、歩幅を微調整してしまうのです。
特に、横断歩道を渡り切る最後の一歩が、対岸の縁石にピタリと合った時の快感!
心の中で「ポイント到着!セット!」と叫んでガッツポーズをしたくなりませんか?
逆に、歩幅が合わずに最後ちょこちょこっと小走りになって調整した時の敗北感といったら…(笑)。これもマーチング経験者ならではの「一人遊び」ですよね。
家具の配置も「歩数」で測る奇行
この「距離測定スキル」は、家の中でも発揮されます。
例えば、引っ越しで家具の配置を考える時。「ここからここまで何センチかな?」とメジャーを探す前に、とりあえず歩いて測りませんか?
「えーっと、いち、に、さん、し…うん、ここは4歩だから約2.5メートルだね!」
家族や友人からは「何その正確すぎる目分量!?」と驚かれますが、僕らにとっては当たり前のこと。20年やってると、目測だけで「あ、あの電柱まであと32歩だな」とわかってしまうレベルに達します。
正直、日常生活でそこまで正確な距離感が必要な場面は少ないですが、なんとなく「自分の感覚が正しい」ことを確認したくて、ついつい歩数を数えてしまうんですよね♪
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その他にもある!街中でバレる「微細な奇行」たち
上半身が全く揺れない「ロールステップ」歩き
飲み物を手に持って歩くとき、マーチング経験者は最強です。
なぜなら、私たちは「上半身を揺らさずに歩く(ロールステップ)」という特殊技能を持っているから!
満タンに入ったコーヒーを持っていても、足首と膝を柔らかく使い、踵(かかと)から滑らかに着地することで、上半身への衝撃をゼロにします。その姿はまるで、上半身だけ空中に浮いているかのよう。
端から見ると「あにあの人、ヌルヌル動いててちょっと怖い…」と思われているかもしれませんが、こぼさないためには手段を選びません。これも長年の厳しい基礎練習の賜物ですよね!
前の人と足が揃うと「気持ちいい」けど「恥ずかしい」
混雑した駅のホームや通路で、前の人と歩調が完全にシンクロしてしまった時、どうしますか?
一般の人なら気にも留めないでしょう。でも僕らは「うわっ、フェイズ(足の動き)が合っちゃった!」と過剰に反応してしまいます。
揃っていること自体は気持ちいいのですが、なんだか前の人の背後霊か、あるいは急造のパレード隊になったような気分になり、妙に恥ずかしくなってわざと歩調を崩す…。
「別にあんたに合わせてるわけじゃないからな!」という自意識過剰な言い訳を心の中でしながら、わざとスキップ気味に歩幅を変えるあの瞬間。ぶっちゃけ、誰も見てないんですけどね(笑)。
「セット!」「プッシュ!」の言葉への過剰反応
これは言葉の呪いです。
居酒屋で店員さんが「Bセットお持ちしましたー!」と言った瞬間、あるいは美容室で「セットしますねー」と言われた瞬間、背筋がビクッとして「気をつけ」の姿勢を取りそうになりませんか?
マーチングにおいて「Set(セット)」は、「動くな・集中しろ・構えろ」という絶対命令。条件反射で体が硬直してしまうんです。
また、自動ドアに書いてある「PUSH」の文字を見ると、楽器を前に押し出す動作や、音圧を上げるイメージが湧いてきて、無駄に気合を入れてボタンを押してしまったり…。
言葉一つで戦闘モードに入ってしまう、悲しきマーチャーの性(さが)。でも、それだけ真剣に取り組んできた証拠だと思って、誇りに思いましょう!
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まとめ:その奇行は、青春を捧げた「努力の証」です!
いかがでしたか?
「あるある!」「それ自分だ!」と共感していただけたなら、先輩としてこんなに嬉しいことはありません。
今回ご紹介した「奇行」の数々。
- 無意識の左足スタート
- BGMに支配される歩行速度
- 世界を5m8歩で測る癖
- 上半身不動のロールステップ
これらは、一般の人から見れば「ちょっと変わった癖」かもしれません。でも、ズバリ言います。これらは全て、あなたが厳しい練習に耐え、仲間と歩幅を合わせ、最高のショーを作るために青春を捧げた「努力の証」なんです。
一生治らない? 上等じゃないですか!(笑)
それだけ深く体に刻まれるほど、何かに熱中できた人生なんて、そうそうあるもんじゃありません。
だから、明日からも堂々と左足から踏み出し、BGMに合わせてリズムを刻み、美しい姿勢で街を歩きましょう。
街中ですれ違った誰かが、綺麗なロールステップで歩いていたら…それはきっと、僕らの仲間(同志)です。その時は心の中で「お疲れ様です!」と敬礼を送り合いましょうね♪
